理想的な終末論
遠街ユイハ
観察ログ:00 理想的な序章
プロローグ
『異能』。
それはこの世界にいつの間にか存在していた力。
人類の中で稀有な症例を持って産まれた子供のうちの5人に1人が『異能』を得ると言われている。
『異能』に関しては未だ研究の段階で不明な点も多い。
その未知なる力を管理するために国は学園を設立した。
その名も『
そして、ここに学園に通う1人の少年がいる。
名を
この物語の主人公である。
彼の歩む道の先に待ち受けているものとは一体?
何が待ち受けているのだろう…?
その答えを知るために今日も彼は歩んでいく。
「なぁ」
おや、彼が友人に話しかけているようだぞ。
見守ってあげよう。
「いや、さっきから変なモノローグ付けんなよ…!」
な、なに…!
こちらに話しかけて来た!
まさか彼の異能は第四の壁を越える異能…!
「ちげぇよ、隣でよく分からんモノローグ喋ってるクラスメイトに話しかけているだけだよ」
隣…?
ふむ…後ろを見たが誰もいないな。
「オメーだよ、ユラ!お前以外にいないだろうが!」
「いやはや…やめてくれないかな?そう二人っきりだと強調するのは…」
「してねぇわ…!」
相変わらずクラスメイトにからかわれているね…。
カワイイね…!
「お前が女だからって殴らねぇと思うなよ…!」
「おや、殴る気なのかい?だったら殴られる覚悟もしているんだろうね…?」
「おう、覚悟してやるから殴られろ」
「やめてくれ、僕が非力なの知ってるだろう」
「じゃあやめろ」
「やれやれ、仕方ないね…」
……。
この物語は宇都宮一成の日常を語ったものである。
「だから、やめろって!」
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理想的な終末論 遠街ユイハ @Sylvalvia
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