第4話 本部
「あの、これからどうするんですか?。対魔協会の本部に行くことは分かりましたけど、今深夜ですし、移動はあの瞬間移動を使えばなんとかなると思いますけど」
俺は明日も学校だし、家族にこのことがバレてはいけないと言われている。なのでなるべく早くことを済ませたいのだが。
……あ、窓割ったのどうやって言い訳しよう。
「今からさっきの術、『光力移動方』を使って本部に行く、そしてそこから第1部隊の隊長、『鳴陰清盛』さんを呼び出す」
普通に連絡先繋いでないのだろうか。隊長同士なら連絡ができた方が良さそうだが。それか、何か理由や条件があるのか?。第1部隊の隊長だしな。何かしら特別扱いなのかもしれない。
あの瞬間移動「光力移動方」って言うんだ。
ていうか第1部隊隊長って響きかっけぇ。
「それじゃ、行くよ」
その瞬間俺達は本日3回目の眩い光に包まれた。
この術すげぇ便利だな。でもすげぇ眩しい。
「……ん」
閉じていた目を開ける。
この光力移動方の感覚にも少し慣れた気がする。
「ついたよ、光樹くん」
山田さんとは既に自己紹介諸々は済ませてある。
俺は、目の前に広がる光景に驚いた。
「うわ、なんかすっげぇ……!」
壁一面に飾られている西洋の神々の絵画。大企業の本社のような物を想像していたのだが、それはとても大きい教会のような感じだった。建物は清潔感があって、内装は俺の想像する教会と似ていてオシャレだった。
そして何より、なんだかこの建物からすごい力を感じる。ルシファーが俺の体の中に入ってから、こういう力を認識できるようになった。これは、光力というやつだろうか。建物の中が光力で満たされている。
「ついてきて、こっちだよ」
「あっ、はい」
俺達は建物の中を移動した。もう深夜だというのに人が大勢いる。建物の中は明るく、そして快適な温度だった。
「おぉ山田君か、どうしたんだい」
ある程度移動して会社のエントランスエリアのような所に着き、そこの椅子に座っていた気の良さそうなおっちゃんに山田さんは近づいた。
最初からここに光力移動方で来ればよかったのではと思ったが、そんなに便利な物でもないのかもしれない。
「荒木さん、鳴陰さんをここに呼んでもらえますか」
「鳴陰さんを?。一体どうしたんだい。その子は?」
「この子はルシファーに適応しました」
「何っ!?、ルシファーに!?」
荒木さんは信じられないというような様子で俺を見た。周りにいた人たちもザワザワしていたと思う。
「はい。なので鳴陰さんにルシファーを『浄化』して欲しいのです。私の力ではできませんでした」
「浄化」とは、光力で悪魔の魂を天使の魂に変えることだ。浄化された悪魔の魂は憑依していた肉体から剥がれ、すぐに天界に行き、天使になる。
と、山田さんは言っていた。
「わかった、すぐに上の者に連絡して鳴陰さんを呼んでもらうよ」
「ありがとうございます」
「……ありがとうございます」
俺もちゃんと感謝を伝えておいた。俺のために動いてくれるのだ当たり前だろう。
その後すぐに、対魔隊第1部隊隊長、鳴陰清盛が本部に到着した。
天と地獄と人間と @2012240511
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。天と地獄と人間との最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます