第3話 説明
「そうだね、まずは何から話そうか」
「その、さっき言ってた『世界対悪魔協会』ってなんですか?。俺の体は今どうなってるんですか?。悪魔ってなんのことですか?」
山田さんは一拍あけてから話し始めた。
「この世界には『悪魔』と呼ばれる存在がいる。元々はこの『現世』にはいなかったのだけど、5世紀ごろから『地獄の門』が緩み始めて、ときどきそこから悪魔が出てくるようになってしまったんだ」
おいおい待て待て待て、この人説明下手か?。専門用語が多すぎる。ただでさえ意味不明だったのに、さらに意味不明になったぞ。
「あの、その、えぇっと、つまり、なんですか?。悪魔がこの世界に来てるってことですか?。それってやばくないですか?。」
落ち着け俺。動揺しすぎだ。いや状況が状況だから仕方ないか。
「ここでは話しずらいね。場所を変えよう」
あれ?。このセリフさっきも聞いた気が……?。
次の瞬間俺達はまた眩い光に包まれた。
「……ん。ここは?って、家!?。誰の!?。ここどこですか!?。ていうかさっきもやりましたけどこの瞬間移動なんですか!?」
ある程度落ち着いたからか俺は思っていたことを口に出した。
「ここは私の家。今のは瞬間移動ではなく、私たちを光の粒子に変えて光速で移動してきたんだ。光力の応用技術だよ」
なんだそれ!?。どっかの海軍大将かよ!?。
ていうか結構オシャレな家だな。なんというか落ち着く。白をベースにした配色。オシャレなシャンデリアって、豪邸だな!?。でかいし、広いぞ!?。金持ってんなぁ。顔も悪くないしモテそう。……落ち着け俺。殺意が沸いてきた。俺だってモテないわけじゃない!。
「それじゃあ、落ち着いて話をしよう」
山田さんが話した内容は驚いたし、話の規模が大き過ぎて理解するのに時間がかかった。
全て説明すると長くなるのでかいつまんで説明すると、「神」という存在がいてその人?がこの「現世」と「天界」、そして「地獄」の全てを創ったらしい。天界と地獄は死んだ人がいくところで、現世は今生きている人達がいるところ。神様は「神界」というところにいるらしい。
山田さんに人間以外の動物が死んだらどうなるのかと聞いてみたら、分からない、と答えた。ただ天界にも地獄にも人間以外はいないらしいから、少なくとも人間と同じところにはいけないらしい。俺は犬を飼っているから死んであの子に会えなくなるのは寂しいな。
なんだか死後の世界をネタバレされて変な気持ちだ。とりあえず、まだ全然実感が湧かない。
そして「世界対悪魔協会」、これからは「対魔協会」と呼ぶ。対魔協会は地獄の門が緩み始めた西暦5世紀頃にできたらしい。大昔のことだし何度か組織内で争ったりしたこともあるようだから正確な時期は不明。あ、地獄の門っていうのは地獄と現世を繋ぐ門のことだ。なんでそんなもん創ったんだよ神様……。対魔協会は全人類を悪魔から守るために生まれた組織で、地獄の門を完全に閉じることを組織理念にしているらしい。
今説明しないことはこれから色々分かると思う。
で、とりあえず俺はこれから何をするのかというと、対魔協会の日本支部本部に行くことになった。どうやら俺の中にいるルシファーを完全に追い出すらしい。そのために本部にいる対魔協会日本支部の第1部隊、長いからこれからは「対魔隊」と呼ぶことにする。対魔隊を知っている人たちはそう呼んでいるらしい。その第1部隊隊長に会いに行って俺の中からルシファーを追い出す。日本支部では第1部隊隊長が最強らしい。
なにより、これで一件落着になりそうだ。と、この時の俺は思っていた。この後にあんなことが待っているとは知らずに。
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