第五章

第五章 初恋?


 ポム

 サーバルの頭を撫でるようにさわるのはジェイク……

「可愛いじゃん」

 高い背からみおろされれば 私はキリッと目を上げた

 頬に絆創膏

「何?癒してもらわなかったの?」

「お前以外に 触られたくなくてさ」

 ぞく……

 鳥肌!

 きっと 学内女子の恨みをかうぞーっ!

「ちょっと!ジェイク彼氏ぶんないでよ!」

 にゃー!

 2人並べて 文句をいわれて

 ポムと再び サーバルを撫でる ジェイク

「おやま……背丈はこんなに可愛いのにな?」

「なによ!ちびって言いたい訳?」

ジェイクが 耳元でいった

「な……けがしてないか?」

「なにが?」

「昨日さ……もしお前に怪我があったら!ミズ マーベルを潰してやる」

 流し目を 向けられて

 ドキリ……とした

「だ……大丈夫よ!うん!あの……うん」

 私しどろもどろ

「大丈夫か……?」

 ジェイクの息が耳にかかる

「だ……大丈夫ですっ」

 近い……!近いってば

 このバカ!

 私が 足の甲を踏んだ

「なんだよ?です……って?」

 敬語だろ?

 のぞきこまれ

「う……うるさーい!大丈夫よ!ぴんぴんしてるわよ」

 ブンブンと両手を振った

「ミス ラクーナ?」

 猫なで声で ミズ マーベル

 目が 殺意に満ちてる気がする

「あのですね……ラクーナ……よくって?」

 ギリ ジェイクが 睨むと

タジジ……と下がる

「あの……ですね?駆逐隊の 人員がたらないのですって……それでね!ラクーナ……」

 ニンマリ……マーベル

「推薦しておきましたから!」

「は?」

 私はぎりっと 手を握った

 殴っちゃだめだ 殴っちゃだめだ!

 プルプルと堪えた

「先生!俺もいいですよね?」

「み……ミスタージェイク」

 ほっぺを真っ赤にして ミズマーベル

「あの こんど お茶会に 来なくって?」

「はぁ?」

 私は がっくり……

 惚れ薬の 狙いはジェイクだったらしい

 おそろしや

「いえ……俺も駆逐隊いいですよね」

 あ……の

 二の句が つげない ミズマーベル

 もっとやれー!

「このチビじゃ心配なんで……」

 ち……ちびじゃないやい

「でもぉ危険ですよぉ?ミスタージェイク」

 下から すくいみるミズマーベル

「危険だってとこに 紅一点の 隊員になるチビをおくるんでしょう?」

 おいこら……だからチビじゃないやい!

「い……いいでしょ……う」

「推薦の必要はありませんよ!」

「校長先生……っ」

 マーベル 逃げ腰

「わっ」

 って脅かされたら全力でにげだしそうだ

「ミスタージェイク!」

「はっ!校長先生」

 敬礼!

「駆逐隊に 入って頂けますか?ラクーナもですが……」

「喜んで」

 ほへーっと していると肘鉄を 食らった

「は……はい……駆逐隊ですよね?」

「そう……」

 そして校長先生は 私の耳元で呟いたのだった

 ……イケメンを 捕まえるのですよ……

 

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