第三章

第三章 サーバルたん とっつげきー


 さてさて一行にくわわりました サーバルたん

 学校につくなりビックリした先生方に囲まれた

「あの……この子……いい子で」

 私が紹介する

 サーバルは しっぽを垂れると

 くるるるとうなった

「ミス ラクーナ!貴女ね 水竜呼んで……今度は野獣ですか!」

 怯える ミズ マーベル

「はい……なんにも問題ないかと!」

 レイチェルつかつか……

「生徒に 惚れ薬の原料を採集に行かせる先生よりは ましですね」

 べべが ミズ マーベルを ビシッとさした

 がう……

 サーバルは こいつ天敵と 察したのか

 しゅた……と おりると ちいちゃな身体の周りに 火球をよんだ

「ミズ マーベル!はずかしくないんですか?」

 黒縁メガネの ミセス カーターが ミズ マーベルを 睨む

「あ……う……あの……」

 怯むは学校一のミズ!

 みゃー!

 サーバルが 突撃した

「あ……きゃ!」

 尻もちつくと

「ミス ラクーナ!とめなさい」

 と 哀れっぽく叫んだ

 サーバルは ミズ マーベルの お腹に乗ると

 ……みゃん!……

 と 勝利の雄叫びをあげた

「あら……まぁ!かわいいですね」

「校長せんせー」

 哀れミズ マーベル

 いたずら見つかった 初等科の悪ガキよろしく

 項垂れた

「なんて名前?」

「サーバルです」

 私の1番好きな先生だ!

 冗談わかるし!

 ミズ マーベル!

「はいいっ!」

「いつまで そこでねているの!」

「す……すみません!」

 どたた……と かけさるミズマーベル

「ふふ……」

 やりすぎたかしらね!

 校長先生!

 私がサーバルをうけとる

「本当にありがとうございます」

 サーバルは 校長先生が特例許可を くれて 寮で飼われることになった

「ただし!サーバルたん!」

 私がみていると サーバルの 顎をこしょぐり

 番犬ですよ!

「猫です」

「あら……そうね!ほほほ……」

 校長が 笑う

 くるくる……サーバル嬉しそう

サーバルにも 先生の善し悪しは わかるよう……

 私は へへ……と 校長と笑った

「さて……サーバルたん!はい!食堂の おかかご飯ですよ!」

 校長が とん……と置く

「みゃんみゃん……」

 喉を鳴らしながら サーバルは 食べ始める

「でもミズマーベルには 困りますね……火炎草ですか……」

「はい……」

 レイチェルが校長に渡した

「悪用されやすい草を生徒に採集させるなんて……」

 校長先生頭を抱える

「かなりこりたようですがねー」

「あのう……校長先生……ミズマーベル……この子に何かしないといいんですが」

 私は サーバルを 見つめた

 一応リードではつなぎましたが!

 校長先生 クイッと引っ張る

 からら……

 リードが 伸びた

「こういう仕組みです……ふふ!ミズマーベルの お臀をこがせるわよね!サーバルたん」

「こ……校長!」

 この人だけは怒らすまい

 そう誓った私である

「さぁて!我々も」

 校長先生が 白いものがまじり始めた髪を 撫でると立ち上がる

「ご飯にしましょうね」

 おねーたま!

 初等科の 子供たちが寄ってくる

 なでなでしても?いーですか?

 大丈夫よー!ねーサーバル?

 うかがえば ナーンとの返事

 キャッ キャッと 子供たちが 手を伸ばす

「ナーン」

 甘え上手め……

 私はサーバルに恋泥棒と あだ名をつけることにしたのであった

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