同一人物を好きになった私
びびp
謎の人影
私の名前は森田 翠。
モリタ エマ
ごく普通の女子高生だ。
[ごめん、今日もムリ₁₀.₃₅]
私は、pcの前の椅子に座り好きな子のメッセージを眺めている。
「せっかくお母さんに貰ったのに」
私はお母さんのおさがりpcを閉じてベッドに移動して倒れ込んだ。瞬間
ドンッ
カーテンの隙間からの一瞬の雷の様な光と耳を塞ぎたくなるような爆発音に私は起き上がった。
「なに!?」
私は好奇心に駆られ、ベッドの向こう側にあるカーテンを開いて外を見た。
そこにはいつもと変わらない住宅、その屋根の上にいつもと違う何かがある。
目を凝らしてみる。
「人?」
そこには誰かが誰かをお姫様抱っこをしているようなシルエットが映る。
私は好奇心を抑えられずに、窓を開け話しかけた。
「そこで何してるの〜」
私の声にびっくりしたのか、少し肩が持ち上がり、すぐに私の方に振り向いた。
(かわいい)
私の目は月の光に照らされたその人に固定されたように動かなくなった。
腰まで伸びているだろう黒髪をツインテールに結んでいる。
顔はかげてよく見えないが可愛い事はわかる。(うん、可愛いに決まっている)
私が心の中で断言する理由はその人の服装にある。
その人の服装はテレビで日曜の朝からある、あのプリキュアみたいな格好をしているからだ。
私がガン見していたからなのか、その人は慌てたように去っていった。
私は窓を閉め何があったのか考え…ようとしたが、あのツインテの女の子を思い浮かべていまいほうが熱くなる。
「取り敢えず今日は寝よう」
私は、電気を消してベッドに倒れ目を閉じた。
ピリリリリリ
体を起こしスマホから鳴るアラームを消し、寝不足の目をこする。
「ふぁ〜」
背伸びをして思い浮かぶ光景はあのプリキュアの子だ。
私はあの後あまり寝付けずにベッドの中でプリキュアの子と命名するほど頭の中はあの女の子でいっぱいだ。
(結局あの爆発?は何だったんだろ)
そんな事を考えながら着替えを済まして、自室を出た。
私は顔を洗い髪を整え、リビングの扉を開けた。
チンッ
パンの焼けた音と同時に私のお腹が鳴った。
(今日の体内時計は完ぺキですな)
そんな冗談を頭で考えていたらお母さんの声が聞こえた。
「おはよ」
「おはよ」
私はお母さんの挨拶に返事をしてテレビに一番近い椅子に座った。
テレビをつけて思った。
(あの爆発ニュースにならないのかな?)
「おっか山」
私はお母さんの呼び方をリメイクして呼び掛けた。
「なに?」
お母さんはそのことに気づかずに机の上にパンの乗った皿を置いた。
「昨日の爆発音聞こえなかった?」
「爆発音?」
お母さんは私の顔をまじまじ見たあと、椅子に座り冗談混じりに言った。
「そんなの聞こえてないわよ。ゲームのやり過ぎじゃないの」
「ま、まじ、か〜」
私はお母さんの回答に困惑しながら変な感じの返事をした。
「早く食べなさい遅刻するわよ」
お母さんはそう言って手を合わせ、食べ始めた。
私はテレビに映る7・15という数字に驚きお皿に視線を落とした。
急いでパンにジャムを適当に塗って、食べ始めた。
読んでくださりありがとうございます。
なんか書きたくなったので書き始めました。
始めの投稿ペースは早いと思いますが、日に日に遅くなります。
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同一人物を好きになった私 びびp @Bihip
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