第3話

 その家でとても快適に楽しく過ごし、充実した居候の日々を送っていた。

 一ヶ月、二ヶ月、もう三ヶ月目に突入する。


 私はちょうど彼らの半分の年齢であった。

 でも私たちの関係は、親分子分でも、ホームステイ親子でもなく、ただ普通に仲の良い友達だった。


 バックパッカーやら、訳あり人やら、さすらいの人が多いこの地。

 ぶらりと来て、彼らの店や馬の助っ人すけっとをする人間が途切れない、不思議な場所であった。


 でも一緒に暮らして話を聞いていると、飲食店手伝いのみ、馬のフィールドワークのみといったふうに、奥さんハルさん側の助っ人、旦那さんトモくん側の助っ人に分かれているらしい。


 私が仲良く長くそこに居候いそうろうできたのは、おそらく両方の仕事をこなしたからだと思う。


 早朝馬の世話

 自分たちの朝食

 店のオープン準備

 洗濯

 馬のとこ

 お店のランチ手伝い

 自分たちの昼食

 馬のとこ

 お店の手伝い

 自分たちの夜ご飯

 

 両方の手伝いをする助っ人は初めてなんだよ、とハルさんが言った。


 私は普通にそこで寝泊まりして、タダで一緒に三食食べていたが、トモくん側の助っ人は、ハルさんに食費をお渡しするのがルールだそうで。

 ふむ、そりゃそうだな、と思った。


 お店の休日も、馬に休みはないし、彼らの手伝いをしたり、ドライブや買い物や物作り、三人で楽しく遊んで過ごした。


 何回か彼ら自身の、村の付き合いの中で生じた頼まれごとに承諾する形で、私はよそに貸し出されたりもした。


 空港レストランや、農作業、老夫婦の食堂、これらはもちろんバイト代が出る。


 とある日。

 私は反対方向にある集落の散策がしてみたくて、完全休みをもらった。

 トモくんが車で送ってくれた。

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