青い瞳の領域《テリトリー》

このむねの　ときめき

キミという光の　その先に

​青く　どこか澄んだ瞳

端正な顔立ちで　いつも

キミは少し離れて

ボクをみてる

静かなる所作　仕草で

ボクの領域をガードする

普段は近寄るなと

沈黙のオーラ全開なのに

​だが　思いがけない悲しみを

負って泣き崩れた　あの日

キミはポンと　軽々と膝に飛び乗り

背伸びのポーズで

ボクの頬の雫を　そっと拭うように舐めた

その夜は最高のボディガードとして

朝が来るまで　ずっと隣に居てくれた

​今も、鮮やかに思い出す

あの日の　やわらかな肌触り

ホッとする匂い　そして

キミの小さな舌の　たしかな感触