第2話 意外と多い

 国の発表から1日が立ち、俺はホルダー管理課に来ていた。

 中に入ると思っていたよりもたくさんの人がいた。この人たち全員がホルダーなのかなとか考えながら待合のソファの座った。

 俺はふと、自分が「鑑定」スキル持っていたことを思い出し、まわりの人を鑑定しまくってみることに。


 入口近くで柱にもたれかかっているおっさんのステータスはと……


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 谷川正二/踏破数_0

 HP_B  ―/―

 MP_C  ―/―

 STR_A    

 DEX_C

 INT_C

 AGI_D

 DEF_C

 スキル

 ・剛腕

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ……弱い…のか?……いや、俺の表記がおかしいだけだから………。

ほかにも俺と同じ感じのひとがいるはず…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 五十嵐宋次郎/踏破数_0

 HP_E

 MP_D

 STR_E    

 DEX_D

 INT_D

 AGI_B

 DEF_E

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


……俺と同じようなひとはひとりもいなかった。


「ライセンス発行の準備ができました!それぞれのカウンターに並んでください!」


 ぞろぞろと人が動き出す。その流れから少し遅れて受付へ向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る