某オカルト雑誌記事3 警察署に深夜かかってきた電話

深夜零時三十分頃でした。23区内の警察署の生活安全課で働いてました。私はひとりデスクワークを続けていたんです。そしたら、古い蛍光灯がチカチカと点滅しだして。そろそろ蛍光灯をかえるかくらいに思って、作業を続けていました。行方不明者の届け出が、書類で山積みされていましたので。


そのとき突然、机の固定電話が鳴り始めました。液晶画面には「非通知」の文字。「……こんな時間にか?」最近増えている迷惑電話かもしれない。そう思いながら、受話器を取りました。「こちらは墨田区署生活安全課……」返事はありません。「もしもし?」


しばらく沈黙が続いた後、かすれた女性の声が漏れてきたんです。『助けて……助けて……』声は歪み、合成音声のように不自然でした。「落ち着いてください。何があったんですか?」私の質問に答える代わりに、女性の声が急に途切れ途切れになりました。『こんなの私じゃない……見ないで……』


ふと、オフィスの隅にある小さな姿見が目につきました。そこには反射した自分の姿だけが映っているはずです。でも、鏡の中の私の肩越しに、白い服を着た女の手が見えました。でも、まばたきをした次の瞬間には消えてました。「そばに誰かいますか?」受話器に向かって叫んだんですけど。『見ないで……お願い……』と言って、突然電話が切れました。

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カリカリ人間 ざまぁ全力マン @zamazen

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