レビュータイトルで説明が終わってる説もありますが(笑)
豪華客船での世界一周のクルージング。
多分誰もが一度くらいはやってみたい、と思う船旅。
それを実際に追体験するがごとく満喫できる一作です。
そしてその中で出会う船内講座を担当する若い男性と、鮮烈な、しかしどこでも自然にそこに存在する美しい女性のふれあい。
その背景にあるのは、作者自身が体験してきた風景です。
アジアから始まり、インド、エジプト、地中海、そしてアメリカの東からカリブ、パナマ運河を越えてアメリカ大陸の西側へ。
最後にハワイを抜けて、旅は終わる――。
旅と言えば出会いと別れの物語と思いそうになりますが、この旅はまさに『一つの場所』が移動し続けて、ともに旅する物語です。
AI執筆ということですが、よくありがちは違和感はほとんどありません。
すっきり読める作品だと思いますし、何より各地の描き方は本当にその地を思い起こさせてくれるものだと思います。
本の上の世界一周、体験してみてはいかがでしょうか。
なお。
個人的希望としてはリオデジャネイロが見たかった(笑)
世界一周クルーズという舞台のお話ですが、
読んでいて強く残ったのは、出来事そのものよりも
世界との距離感が、少しずつずれていく感覚でした。
大きな事件が起きるわけではないのに、
革の質感や足音を吸い込む絨毯、街の匂い、服の手触りといった描写を通して、
日常が一枚ずつ剥がれていくような感覚が、静かに積み重なっていきます。
「特別は、特別ですもの」という言葉が、この物語の空気をとてもよく表しているように思いました。
桐生すみれという主人公は、いわゆる“特別なお嬢様”なのに、
それを誇るでも、振りかざすでもなく、
文化や装いを自然に“生き方として”身につけている人として描かれているのが印象的です。
着物や舞、民族衣装、街歩きの場面も、見せ場でありながら、
彼女の価値観がぶれないことを静かに伝えてくれます。
時間を「神さまのおまけ」と受け取ったり、
「好き」よりも「覚えていてくださっている」という言葉を選んだりするところに、
文化を知識ではなく、触れ方として捉えている視点を感じました。
黒江との関係も、分かりやすく盛り上げるのではなく、
少しずつ灯っていく距離感として描かれているのが、とても上品だと思います。
華やかさがあるのに、語り口は抑えられていて、余白が多い。
だからこそ、次の寄港地で何が起きるのかよりも、
次にどんな“ずれ”が生まれるのかを見届けたくなりました。
服と文化と恋が、これからどう重なっていくのか、
静かに続きを読みたい作品です。
実際に世界一周旅行のエッセイを執筆している作者さんが、
自身の体験をもとに、テンポ良く構成した作品です。
潮の香りを含んだ海風を感じながら、
各地の料理を味わい、財閥令嬢・桐生すみれが
「先生」と静かな会話を重ねていく。
私は世界一周旅行をしたことはありませんが、
それでも各地で描かれる風景の中に、
「あ、これは……」と、
思わず頷いてしまう場面が、いくつもありました。
「旅は人を変えない」
というささやかなテーマが、旅の終わりにどう着地するのか。
旅のあとに残るものは何か。
大きな展開よりも、
旅の途中で交わされる言葉や空気感を楽しみたい人に、
おすすめしたい一作です。
大桟橋、いい所ですね。以前は良くそこの小さな食堂でカレーを食べたりしました。今はもう無いのかな。
普段ある程度読み進めてからレビューさせていただくのですが、もう冒頭3話が好きすぎなので、かかせていただきます。
まず、桟橋から船、海上に舞台が移っていきますが、これが素晴らしい。
海上、揺れる客船はまさに日常の中の非日常。通年の吊り橋効果ともいうべきドキドキ感と、ゆるやかな日常感が同居する最高の舞台です。
海しかない一日。という開かれた中での閉鎖、冒険と非冒険の混在感が素晴らしいです。
1/11追記 ⭐️1個が投稿の際のデフォルトになってるんですね。今気付きました。むー?ちゃんと⭐️3つに直します。最高ですよ😊