タイトルのロケットスタート感ずるい!!

説明不要!と言いたくなるようなダイナミック冒頭部分や、初手で主人公に危機迫る様子がやけにリアルな物語です。
また、別の場面ではそんな彼が堅実的な選択をするところや背伸びしない生き方に、読みながらつい自分も頷いていました。
やがて彼を導く存在の正体や、遠回しな表現と現実味あるワードの羅列から漂う世知辛さに、ふふっと微笑んでしまいます。
冒頭の忙しさとは裏腹に、爽やかな読了感があります。結末も温かく、素敵なお話でした。
せわしない毎日を過ごす方にもぜひ読んで欲しいと感じた作品です。