――――
「おっす、サク。」
「・・・おう。」
「あ、さては、午後の授業空いてるな?」
「今日は・・・あけてるんだ。」
「マジか、・・・大事な用事?」
「あぁ・・・。」
「そうかー・・・。じゃあサクまた明日な」
「・・・。おう」
私は自宅へと足を向けた。
「・・・ただいま」
「あ・・・サク。おかえり」
・・・ソファでナギは寝ている。
(・・・。)
私はソファの端にすわった・・・。
「・・・おにいちゃん・・・?」
「・・・。ごめん、起こしたな・・・ただいま」
「ううん・・・おかえり・・・。」
ナギの微笑みがうつった・・・。
「・・・おにいちゃん?」
穏やかに時間だけがすぎていた・・・。
「・・・。ナギ・・・」
「・・・。きょうそこで寝るの・・・?」
「・・・あ、あぁ・・・」
ソファから腰をあげた・・・。
「・・・。ううん、わたしもよく寝てしまうからさ・・・。
わかるよ・・・。」
視線を落とす・・・。
「・・・だからさ、おにいちゃんも寝てみてもいいと思うよ・・・。
きっと・・・。うん・・・。」
ナギは視線を逸らして微笑んでる・・・。
「・・・おやすみ。・・・おにいちゃん」
「・・・。おやすみ・・・。」
せいいっぱいの微笑みをかえした。
トロイメライ 後木 リクハ @ushirogi_rikuha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます