「おっす、サクー。・・・。サク?」


「・・・え?」

・・・私は窓の外を眺めていた。


「あ、さては受験シーズンでそわそわしてるな?

 ・・・俺もやばいよー。まじたすけて。」


友人から視線をそらした・・・。


「あ、このっサク。笑ったなー。ひどいやつめ・・・。」


「感謝してるんだよ・・・。ありがとな。」


「・・・え?どういうこと?」


・・・苦笑いを返した。



――――夕暮れ、住宅街・・・。


「・・・あのさ、おにいちゃん。」


・・・ナギに視線を向けた。


「・・・。なにか・・・あったの」


「・・・。・・・なんでもないよ」

・・・笑みを返した。


「・・・。わたしでよかったら・・・はなしてね」


「・・・。」

笑みを・・・かえした。

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