―――― 整えられた部谷、差し込む朝日・・・


「ナギ、起きろ・・・。遅刻するぞ・・・」


「・・・えぇ・・・。」


ナギを起こしてる。


「あ、ナギ・・・起きたのね。朝ごはんできてるわよ・・・。」


「・・・はーい。」


私とナギは椅子に座った。


「・・・。どうしたのおにいちゃん」


「いや・・・。なんでもない」


「・・・あっそう。」




「おっすサク。元気そうだな」


「まぁ・・・そうだな。」

友人に笑みを返した。


「まさか・・・、美人な彼女でもできた?」


苦笑いを返す・・・。


「なんだよー。おしえろよー。」


「・・・なんでだろうな」



――――放課後、行き交う生徒、そして・・・


「・・・おにいちゃん?」

ナギの声。


「ナギ・・・。いっしょに帰る?」


「・・・。そうする」


ナギとともに下駄箱を後にした。



「・・・最近友達とはどう?」


「・・・ふつう。

 ・・・あ、来週あそびにいくかも・・・。」


「・・・。楽しそうだな・・・

あ、でも・・・来週雨みたいだし、ずらしたら?」


「・・・。そうなの。・・・ありがと」

ナギとまた歩みをすすめた。



―――― 夕暮れ、薄明りのリビング・・・。


「・・・ナギ」


ソファに歩みをすすめる。


「ほら・・・これ」

・・・チョコモナカをわたした。


「・・・。ありがと」


「あぁ・・・。」


ナギは少し視線をそらしながら微笑みをうかべた・・・。


「・・・。おにいちゃんは・・・たべないの?」


「・・・え?・・・あ、あぁ。たべるよ・・・」


・・・ソファを後にした。






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