#11
―――― 薄明り、静まり返ったリビング・・・そして、
(もう・・・こうするしか・・・)
私はドアを開けた・・・。
――――午後
「どーしたの・・・ナギ。そんなに慌てて・・・。」
「あ、アラームが鳴らなかった、
どうしよ、・・・絶対まにあわない・・・。」
・・・私はソファに座っていた。
「今すぐ出れば、すこしは――――」
「・・・やめといたほうがいい。」
「――――え・・・。」
足音が止まった。
「そうよ・・・ナギ。きょうはこんな雨だし・・・やめときなさい・・・。
ともだちにも、ちゃんと謝ったらきっと許してくれるわよ・・・。」
「・・・。」
・・・ナギは自室に戻っていった。
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