コンティニュー

――――半年後

・・・ようやく自力でも動けるようになってきた。・・・ただ――――

(こんなだったっけ・・・。)

・・・うまく力が入らない。

「がんばってー・・・サク。こっちこっち・・・。」

・・・母の方へと一歩・・・また一歩と這う。・・・相変わらず呑気な人だ・・・。

「がんばったねー・・・サク・・・。ごほうびに・・・」

母の手が頭に伸びる・・・しかし――――

「・・・あ。」

・・・電話が鳴った。

「・・・ごめんね。サク・・・すぐ戻るからね・・・。」

母は私を座らせた。・・・動く気力はない。・・・ただ――――

(・・・前と同じか・・・運命を変えることなんてできるのだろうか。)

・・・部屋を眺めていた。

――――一年後

・・・変わらない日常、消えない違和感・・・そして――――

「どうしたの・・・サク。あ、ナギのことが気になってるのね・・・。」

・・・妹との再会。

「・・・。」

「ふふっ・・・そんな真顔で見つめても、ナギは起きないわよ。」

・・・母の腕から視線を外す。・・・そして――――

「・・・サク？」

・・・妹から離れた。

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