第10話無秩序の九龍街2

九龍街に着いた。黄泉の国か…あの時の私なら簡単に入ったかもしれない、今はそんな勇気は無い…だけど私は進み続けるとあの処刑から生き残った時決めたんだ。足が重いでもここでは欲とエゴで満ちている…門を開け中に入る…私は絶句した人が悪魔がお互いに依存し合っているせいで生気を感じられない。門の近くの路地裏にまだ話せそうな人影が見えた…私は声をかけたが声を発する前に相手側から「みだざれなぃ…ごゴロがほじぃ」ダメだ…完全に悪魔に人格を取られている、私はこの先の不安と不信感が湧いた、この旅の目的はデューラと再開することだけど…「あれが悪魔に人格を取られているひと…違うデューラは違う!!」そう言い聞かせるしかなかった。私はこの街に入り絶望した…私は…私は…「さぁ、願いを」と耳元から声がした瞬間九龍街から外に出た!!1年まで残り半年もある「デューラも悪魔だもんね、口ではいくらでもいえる忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ…」「ありがとうお姉ちゃん」やっぱり躊躇ってしまうデューラに会いたいあぁ神さまどうかお慈悲を弟を返して下さいお願いします

嘆いていると門に人影が見えた…振り向いた時「お前がトガかデューラからは話を聞いていたが本当に死者を蘇らせる事が出来るんだな〜」流暢に話している「誰だ?」「私は見ての通り人間さ…」「嘘だな…」「正解!よくわかったね私的には人間に寄せたつもりなんだがな〜」悪魔に人格を取られている人がこんな言葉使いまさか…「さらに正解!そう私がベリアルです!お前が来ないからわざわざこっちから出向いて来たのに菓子折りの一つもないのか…」「私に近づくな!」「おっと、怖い顔するなよ〜もっとリラックスして」「さっきデューラの名を口にしたな何を知っている」「単刀直入に聞くお前は本当に〝生き返った〟のか?」「……デューラが肩代わりしただから生き残れた」「そ〜か〜〝生き返った〟じゃなく〝生き残れた〟か〜」この悪魔人の神経逆撫ですることが得意なようだ。「私に提案があり…」「契約はしない!!」言葉を遮るだが「デューラを生き返らせる事に〝協力〟したい」「何が目的だ」「貴方のお父さんの頃からデューラとは付き合っていたからね私も切実にデューラに会いたい」「なぜ〝協力〟なんだ、お前達悪魔は〝契約〟の方が都合がいいはずだ?」「対価は要らないよそもそも私達悪魔は数百年前までは奴隷だったのですよ、契約しなければ上下関係は必要ない」確かにそうだ続けてベリアルは「そもそも神達が私達を縛っているトガよ、私とともに数百年の歴史に終止符を打とう!」あの時と同じだデューラがかけてくれた時と同じ声のトーン感情がベリアルから感じ取れた。「わかったこれは〝契約〟ではなく〝協力〟だ」「これからは旅のお供になるよトガ様」「様は要らないトガと呼べベリアル」前代未聞の事態の今起きた…悪魔と聖女のタッグこれが後に世界を揺るがす〝協力〟になる

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