第8話神話

私はアラル様の神域を出た。やはり寒い、なぜ神域の外と中が逆なのかを聞いたのだが、ここでは旅人に試練を与え続けアラル様に会う価値があるのかの選別らしいユグドラシル様はそこまで強い試練はなかったなんなら一部悪魔を認めていると噂はあった

なぜ悪魔と神は区別されていたのか九龍街に行く前に私の知識と認識の域でしかないが説明しよう。

500年前神々はまだこの地上の中で暮らしていた神人とされ今の民間人と変わらないような生活をしていた。だが悪魔は違った悪魔達はこの時代では奴隷のような扱いを受けていた。悪魔達はこの状況を打破すべく人の心に巣を作り人格を乗っ取り始めたそこで悪魔達が目をつけたのは人間の欲だった悪魔に与えられたものそれが契約だ。次第に人は欲に溺れ悪魔崇拝にまで、事の重大に気づいた神々は悪魔崇拝は罰を与えると定めたが悪魔達の勢力は衰えなかった。そして出来上がったのは神々が住む神域と悪魔と人が暮らす領域と定めた。

というのがある。私も小さい時おとぎ話として聞かされていた、そして東の九龍街は悪魔崇拝が盛んでほぼ神域が無い街だ。なぜアラル様はそこへ行かせるのかと私の推測ではデューラのことを指しているのかもしれない確か私はノーリスクで悪魔と契約した状態だったからデューラに再開できる手がかりがあると思ってのことだと思う。そして神々が天界にいかざるおえない事態がその数年後にあった。それは死者の復活の契約だ、私の弟の件も例外ではない死者を蘇らせるのは神悪魔問わず禁忌とされているそれに伴って出来上がったのがゾンビパンデミックと私は呼んでいるがここでの正式名称は〝死者の行進〟と聖書にも書かれている。また悪魔と契約したものが死ぬとどうなるか聖書にはこう書いてある「生と死の境で輪廻を繰り返し新しき〝何か〟になる」なんだそりゃ?わからん。なおさらデューラに会わないとわからないが〝原初の聖者〟パラディンが残した記録にこんな事が書いてあった「天界にて天地が無に還るとき月食の日皆救われる」さらにわからん。ま〜今は考えず九龍街に向かう、気が乗らないやっぱり躊躇ってしまう。あの街は秩序という概念は無い!!マジで!ひねくれた私が言うくらいには…あ〜足が重い

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