第7話アラルの雪国
ユグドラシル様が北へ向かうことを示した、今はできる判断はそれくらいだ。やはり寒い!ユグドラシルの街は風が涼しく暖かい日差しがあったのにこっちは猛吹雪だ。この世界は春夏秋冬が北と南、東から西でわかれ1年同じ季節なのだ。今回向かうアラルの雪国は名の様に1年同じ冬の季節だ。補足として私のいた街はユグドラシルの神域の外に位置する所出身だ。だからこの寒さは初めての体験だ「寒、ユグドラシルの街で温かいもの買えばよかった」と少し後悔した。神域の外でこんなに寒いのなら内側はどんなに寒いんだ、考えるだけで頭がキーンとする。神域の輪郭が見えてきたもう少し…入ると外は比べものにならないほど穏やかなだった。さっきまでの吹雪が嘘のようにゆっくり大粒な雪が降っていた。ユグドラシルの街とは逆の結界の張り方だ。こんな結界の張り方、人々の生活に困難を強いられているはず。よく考えたらここまでの道のりで人一人会ってない気がするだがここの神域は狭い私の街に近いのに結界の中は矛盾しているとは思うがとても温かい〝何〟かがある神アラルは何を考えているのか?やっと人と出会った…と思ったら半裸の男性が目に入った。こんな気温で半裸の男性は筋トレをしていた(声かけづらいしなんで?)と思ったがこれは禊あるいは修行の一環決して無礼を働かないように声をかけた。「……」やっぱ声かけづらいです。
悩んでるところに痺れを切らして向こうから声をかけてきた「貴方はその髪…トガ殿ですか?」私を知っているなら話が早い「アラル様に会いたい…どこに向かえばよいですか」すると「トガ殿…オマチシテオリマシタ」と声をかけてきた。「貴方様がアラル様でしょうか?」声は低めの約3メートルはある大柄な雪男が出てきた。「イイエワタシは〝使徒〟ノモノデス」使徒とは神々は基本的にはその場から動けない例外はあるが故に使徒を使って旅人を神々の元へ案内してくれる、だがこの使徒神に近づいてる人が神に近づいてる証拠に片言の言葉そして悟りを開き今後の運命を受け入れてる。「サァ、コチラへ」と案内される
アラル様を前に出ると背筋が伸びあまりの寒さに肌に針が刺さったような感覚がした。
「トガビトヨ、ナニユエココニキタ?」私は「私は今13歳で街の禊で各地の神々へ祈りをして回っています」と正直に言った…するとすかさず私は体を一歩下がったその瞬間顔スレスレに刃が振るわれた。
少し遅れていたら首が飛んでいた!!アラル様は「ソノミノコナシ、ソナタアクマをカッテイタナ」とアラル様は言った私はカチンときた「〝飼っていた?〟私にとっては唯一無二の弟だがな!」と反論した「ソウカオトウトカ…スマナカッタナコトバヲマチカエタ」神に謝罪させる私ちょとヤバい周りの使徒達引いてる
「ナニユエココニキタ?」再度聞かれた…私は「禊…」と簡潔に述べた。「ツギハヒガシノホウヘムカエ、ソナタノコタエガアルカモシレナイ」とアラル様は言った。東か…九龍街…ロクな神がいるのか?と思ったがアラル様が行けと言うなら(あそこ治安悪いで有名だからな女一人だと確実に捕まって売られかもな)と思ったがアラル様が「ソナタノミノコナシデアレバヨッポドノコトガナイカギリダイジョウブタ」な〜か無責任発言な気がします。
さてここでは少し休息をとりますか〜何気に〝雪〟は初めて見るからな楽しんで行くか。
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