第6話ユグドラシルの街

私は教会を後にする、いつかこの日が訪れると考えてもなかったむしろ私は6年前に死んでいた…でもここまで生かしてくれた両親、マリサ、デューラがここまで繋げてきただから私は血の罪を背負い旅に出た。

隣町に着くと早速衛兵のお出ましだ「その髪の毛…」「なんか問題でも?」「いや、問題はないがこの街はお前のことを良く思ってる人は少ないぞ」「あ〜、嫌われるのは慣れてるし差別されても私は折れないので!」と強がってみたが実際は不安があるいつもデューラが物事を判断してくれていたからなおさらだ、街を歩くとみんな私を見る〝異端者〟てやつかな〜この街は〝ユグドラシルの木〟が有名で自然の原点と言われる世界樹だ。まずここに来たのは恩師マリサの生まれ故郷だからだ、骨董品を見ていると何が見覚えのある〝時計〟が目に入った。そうだマリサのお気に入りの懐中時計だ!埋葬の時似たようなものを棺に入れたのを思い出した。「この街風が気持ちがいい、そして神域が見渡せる」神域とは神々が作った結界の一つ悪魔の侵入防止や人々が健康で長生きするための領域。また密度も関係する神域には上限があるからだ、昨今問題視されている高齢化そして悪魔との契約など挙げればキリがない「マリサは享年130歳だったな〜この街の神域のおかげで長生きしたんだな」とぼやいていると一人の男性が声をかけてきた「貴方はもしかして鮮血のトガですか?」鮮血?あ〜私の異名かそんな呼ばれ方されていたのか。「何が要でも」聞き返すと驚く事に生前のマリサがこの街に帰ってきて私の誤解を解いてくれていたらしい。「どこまでも世話焼きな人だありがとう」そう言うとユグドラシル様のところへ案内してもらえたユグドラシルはこの街の神域の主だどこの街でも共通して13歳は〝聖女の旅〟が義務になっていた

初めてユグドラシル様を見た神々は〝人よりもものをや自然に近いもの〟ユグドラシル様は大樹の神様だった

「汝に幸があらんことを」と祈るとユグドラシル様が口を開いた「ソナタ、マリサノオシエゴカイ?」私はハイと頷いた「ケガレテナオタビヲツヅケルカ?ナラハキタニムカエ」それっきり返事が返ってこなくなった。北かここからは北はアラルの神様がいる街だ何が知っているかもしれない向かう場所は決まったのアラルの街に行こう。

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