第3話 中山美穂さん
1年前、2024年12月6日、歌手で女優の中山美穂さんが亡くなりました。
享年54歳。あまりにも若すぎる死でした。
この日大阪で行われるライブを控え、美穂さんは渋谷区内の自宅の浴室に浸かっている時に亡くなりました。死亡推定時刻は午前3時から5時の間と発表されました。
寒い日の深夜でした。冷え切った体、本来なら眠っていなければいけない時間、体は疲労で弱っていたでしょう。そこに熱いお風呂に気持ちよく浸かって……
推測ですが血管は拡張し心臓は圧力を失います。脳に酸素が十分供給されず意識を失います。お風呂で意識を失う=溺れてしまう訳です。
私の祖母も北海道の実家で冬にお風呂で同じように亡くなりました。
親父が気が付いてお風呂から出しましたが手遅れでした。
日本全国で毎年2万人もの人がお風呂で亡くなっているそうです。しかもその多くが推定ですが美穂さんのように入浴中に意識を失うのが原因だそうです。(よく言われるヒートショックは1割程度であまり多くない)
私のケース2件も血管が拡張し血圧が低下して意識を失うものでした。
そして美穂さんのケース。
みなさん、これからの寒い季節。十分に注意してください。特に50才を超えたら要注意です。
ご両親、祖父母にも伝えてあげてください。このような事が起きないように。
最後に美穂さんの妹、中山忍さんの葬儀の時のコメントを引用します。
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「姉を愛してくださったすべての皆様へ」
おかげさまをもちまして、姉「中山美穂」の葬儀が滞りなく執り行われたことをご報告申し上げます。 親族の希望で家族葬とさせていただきました。
最近での、一番のお気に入りだったドレスを纏い、楽しそうに歌う姉の写真を中央に、好きだった色取り豊かな花々で飾っていただいた祭壇は、華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした。
お別れまでのほんの数日間ではありましたが、子供の頃に戻って枕を並べ、姉の横顔を見つめながら眠りについたこの穏やかなひとときは、私の宝物となりました。
そして、何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました。手を繋ぎ、そっと寄り添う2人の姿は、とてもとても幸せなものでした。
静かに見守ってくださったマスコミ関係者の皆さま、ご配慮いただき本当にありがとうございました。
姉は一生懸命な人でした。 ちょっと頑固で、バカみたいに正直で、本当は傷付きやすい心を見せず、何があっても自分の責任だと、真っ直ぐ前を向く勇気がある人でした。 自慢の姉でした。
どうか皆さま、 姉のとびきりの笑顔を 空を見上げた その声を、その歌声を、その指先を、 忘れないでいてあげてください。
私にとって姉は「大好きなお姉ちゃん」であるとともに「みなさんの中山美穂」であり、「永遠のシャイニングスター」です。
これからは皆さまが姉を思い出してくださる時、そのきっかけのひとつとなれますよう、 その思い出があたたかなものでありますように、私も俳優として、より精進して参ります。 見守ってくださいましたら幸いです。
良いときも悪いときも 別れ際に姉はいつも 「じゃあ、忍、あとはよろしくね」と 軽やかに笑って去っていきました。 最後の最後まで、、、。 とても「姉らしい」と思われてなりません。
生前の姉へ、あたたかな眼差しと、愛情をかけてくださり、心から感謝しております。
重ねて御礼申し上げます。 皆さま、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて。
2024年12月12日
中山忍
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2025年6月18日、渋谷の NHKホールで中山美穂デビュー40周年を祝うライブが開かれました。みんなが嗚咽した「号泣ライブ」だったそうです。
もうそんな悲しいライブは繰り返したくありません。
みなさん、冬の入浴には気を付けましょう。
(2025.12.12)
December 6 ☃️三杉 令 @misugi2023
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