岩下と小川、つながる想い
岩下一彩(いわしたひいろ)は、中学時代にいじめられていた同性のクラスメイトからよく、上履きは捨てられ、教科書にはビッチ、母親は不倫、コネで入学したと書かれた机を見て、プッツンした。
グレたのである。
壊してやるよ!お前達と決意し、手始めに中学時代のいじめていたリーダーの神無月を破滅に追い込み、そして、いじめられた子がいじめに加担するという皮肉な運命の歯車に遊ばれていた。
そんな中、闇簿記札に関与していたある売人から簿記札の存在を知る。
「君の闇、憎悪、嘆き 深いねえ あげよう。そんな君に」
自分の部屋で「楽しいゲームじゃないか」とニヤニヤを隠せなかったくらいの新しい遊び、玩具に興じていた。
岩下との簿記札後にある人物から電話をしていた。
「木田君、あなた資格証剥奪って会長が話してた」
「どーでもいいよ。何だか虚しくなってきた」
「何があったの?」
「実は」と岩下一彩の所持していたデッキが闇簿記札の可能性が高いと説明、多分警察が協会本部に臨検したからと、俺も闇簿記札プレイヤーの勝負に応じたから、世間体に神経を使う会長の不興を買ったと推理していた。
「そうか」
「罰は受けるよ、俺は悪なんだってさ」
「木田君、今あなたが抜けたら大会は、プロはどうなるの!!」
「俺以外にも優秀な人ばかりでしょ!」
「ごめん、私はまた木田君と戦えるとそれを励みにしていたのに!なんで、闇簿記札なんかあるの!!木田君、何か人に恨まれることばかりじゃないのに!!」
「英恵(はなえ)さん、俺はさ生きるよ。墓前で誓ったんだ旧友の前で あいつはさ、悲しむだろうなあ。今の無様な俺を見て」と携帯から耳を離し、涙に暮れた章介の未来は真っ暗闇に変わった。
これは後日談で、同性をいじめていた岩下グループは全員退学が決まり、学園内の綱紀粛正の約束を教育支援庁から命令を受けた。そして、木田章介を簿記札資格者証の剥奪が裁可。彼も三ヶ月の謹慎が下された。これに不服と感じたのは憎まれていた小川栞菜(おがわかんな)が簿記札協会本部の周藤大眞(しゅうとうだいま)に直訴しに来ていた。
つづく
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