第6話

「ポープ様、おはようございます」

「うん。おはよう。カタシェ」


 魔女が白服のところに通い始めて、

 1か月ほどが経った頃。

 彼女はめきめきと語彙力を伸ばし、

 人並みの会話ができるようになった。

 村人たちは彼女をいっぱい褒めた。


「今日も司教様に会いに行くの?」

「話すの上手になったね!」

「飲み込みが早いね!」


 村人たちと接する機会を得た彼女は、

 彼らの悩み事や頼み事を解決するための

 お手伝いをして回る魔女になった。

 村人たちは彼女にいっぱい感謝した。


「ありがとう」

「助かったよ」

「ありがた山!」

「頼りになるわ」

「ちょわよ〜♪」

「おつかれさま」

「かんしゃー\(^o^)/」

「サンキュ!」

「最高だ!!!」

「おかげさまです」


 魔女はいっぱい人々と関わる中で、

 ありがとうの言葉をたくさん飲んだ。

 そして、多くの感謝の言葉を覚えた。


 魔女と親しくなった人間の中には、

 彼女の可憐さや背丈の短さを

 肯定的にちゃかす者もいた。

 

「ちっちゃい!」

「かわいい!」


 「もーっ!」って拗ねるように怒れば

 彼らがさらに喜ぶということを

 カタシェはきちんと心得ていたし、

 彼女は実際にそのようにした。


 そうして魔女は、

 村外れに住む陰気者ではなく、

 村の一員として認められていった。


 カタシェは村人との接触を通じて、

 相手を幸せな気分にする呪文を

 着々と収集していったのであった。

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