××××××、××××××

 自分の心に反するな...

 自分の心に反するな...

 自分の心に反するな...


「アイツは、何を言いたかったんだ?」


 俺はもう確信した。

 この世界の陰には×××が潜んでいること。


「俺が、この理論を"信じてる"理由...いや、これは事実だ。信じているのではない、立ち向かっているのだ!」


 だが最近、依頼を受けてない金欠気味だな...

 ...政府にとって得でしかないのは知ってるが、仕方ない。依頼を受けるしかない。


「すみませーん、今日の冒険者ギルド、人が少ないけどどうしたんですか?」


「あ、ルークさん!すみません、今日は勇者率いる魔王幹部討伐作戦に召集されて...」


 クソ、また勇者か。

 どうせ俺でも思いつくような欠陥だらけの作戦なんだろ?

 人を死なせるんじゃないぞ。


「あれ、スミスもですか?」


「はい」


「まあいいや。僕が呼ばれてないのは、レイピア使いですからですよね?」


「ま、まあ、そうなりますね...ごめんなさい!その、こちらの依頼はどうでしょう?」


 お姉さんが出したのはゴブリンエージェント。

 知能が発達し、暗殺に長けたゴブリンの突然変異種。

 結局ゴブリン。人間とそう変わらない。俺と相性がいい。


「分かりましたよ...」






「っふー...疲れたー...まさか3体もいたとは...」


 今日も依頼をこなし、家に帰る。いつも通りだ。

 しかし、なんか寂しかった。

 腸に異物がつっかえているような...ゲロが出そうな...

 よくわからない。

 風呂は...いいか。寝よう。

 明日スミスと酒でも呑むか。



コンコンコン


 誰かがドアを叩いた。

 せっかく寝ようと思ったのに、俺の睡眠を邪魔しやがって。

 ピンポンダッシュじゃないと良いが...


「はーい。どちら様でしょうか...えっ!?」


 そこにいたのは...




「...勇者?」




 金ぴかの装飾がたくさんついた鎧、王女様の文様が入ったペンダント、イケメン...

 そして何より、腰に聖剣を携えている。

 立派なπを持った美女を数人連れている。

 とてつもない魔力。剣士系の職にある、魔力探知がビンビン反応している...常人の9倍か?怖くてちびりそうだ。

 





「うん。君の親友、スミスからの遺言を伝えに来た」

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