×××は×××で、×××に×××すべきだ!

「"事実"と"信仰"は別物だと思うよ、ルーク」


 なぜか反論できなかった。

 俺は、×××が支配している事実を"理解"しているはずだ。


「う...うん...」


「で、お前はそれを誰から聞いた?」


「...仮面をかぶった男」


「まあ、そいつの情報を"信じる"ってことだな。まあいいよ」


「どうしたスミスなんかへ...」


「じゃ、また今度な。俺はちょっとエッチなお店でも行ってくるぜー」


 ...この街にエッチなお店なんてないのに。



数時間後、仮面の男の倉庫にて



「ってことがあったんですよ!」


「なるほど...大分洗脳されてますね。スミスさん」


「えっ!?」


「双剣使い。結構いい職じゃないですか。こういう微妙な中間層は、洗脳にかかりやすい」


「そうなんですか?」


「はい...残念ながら...」


「では、次あったとき、こう言ってみてください。「××××××××××××?」ってね」


「あ、はい...」


「この質問で、否定すればスミスは政府側の人間です。困惑すれば洗脳されている」




―――――――――――




「やっぱり酒場にいたかスミス」


「お?なんだルーク緊張してるのか?指先がプルプルしてるぞ」


「お前、××××××××××××か?」


 その瞬間、スミスの目つきが変わった。

 その鋭い眼光は、俺の胸を締め付けるほどの圧迫感を放っていた。


「誰だ?お前にそれを教えたのは」


「な、なんのことだ?単純な興味で聞いただけ...」


「違う!中身がない。その言葉に、お前の考えが籠っていない。誰かの言葉を真似してるだけだろ?」


「......」


「なんだ?文句あんのか?ホラ、言ってみぃや!」


「俺はお前を思って言ってるんだ!だってお前は洗脳されてるからだ!この世界は、×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××...」


 スミスは俺を無視するかのように両目を瞑り、大きく息を吸う。


「黙れ!」


「...え?」


「お前はそうやって変わったつもりでいるが、本質的には変わっていない。いずれもとに戻ると思うが、今のお前は正直キショイ。だからしばらくさよならだ。でも、これだけ約束してほしい。"自分の心に反するな"」

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