第14話 特殊学校
Side
「これにて対魔隊員による講義を終了するよ、みんな良く聞いてくれて将来有望だね、一人を除くけど」
森山さんが笑顔のまま講義の終わりを伝えた、隊員たちに色々言われ門崎は最後まで黙り込んだままだった
今日はそのまま放課後となったが俺は校長の呼び出しを食らった....俺は知らずのうちになにかやらかしたのか?と思い校長室へ向かった
『コンコン』とノックをして校長室の扉の前で
「失礼します、龍崎零士です」
「うん、龍崎くん入ってきていいよ」
「失礼します...単刀直入ですが俺はどんなようで呼び出されたんでしょうか?」
校長室に入り俺が呼び出された理由を真っ先に聞いた、これでもしも俺がなにかやらかしてたと考えると...いや、そもそも俺はなにも問題行動なんて起こしていない...はず
「いきなりだね〜まぁ、いっか君を呼び出した理由はね....君の進学先の『特殊学校』についてだよ、確か君はまだ定まった進学先が無かったよね?」
呼び出し理由が特殊学校について?確かに俺は定まった進学先がまだ無い...けど校長がそんなことのために俺を呼ぶとは思えない
「決めた進学先がまだ無いことで俺は呼ばれたんですか?」
「まぁ、そうなるね、君の進学先で私が言いたいのは特殊学校である『
校長が碑之宮特殊学園のパンフレットを渡してきた、確か名門校で特殊学校の中でも珍しく発露者じゃなくても入学でき多数の学科を持つ学校だ、しかしなぜ俺にそんな凄い学校を紹介するんだ?
「あの、そんな凄い学校を俺の進学先として紹介してどうしたいんですか?」
「このことは零士くん、君以外にも紅月さんと綾音さんや黒沢さんに三上さん、古林くんや政近くんにも紹介していることだから安心すると良いよ」
安心できねぇ....どうして俺と交流関係を持ってるやつみんなに紹介しているんだよ...
「....どうして俺との交流関係を持って面子に紹介しているんですか?あと、そいつらがこの事を紹介されてどう答えたかも教えてほしいです」
「この事を紹介されて君以外の人は進学先として『碑之宮特殊学園』を定めているよ」
俺以外みんな同じところに進学するのかよ....いや、まぁ彼岸も入学するなら奈津や綾音は入学しようとするのはわかるけど...彰達に関しては全くわからない
「まぁ、君が進学先として他の学校を選ぶのも構わないよ?別にこれは強制ではなくただの紹介なんでね」
校長は微笑みながら言ってくる
「校長直々に紹介することなんてあるんですね、こういうことは担任が担当しているもんだと思ってましたよ、でもこの学校に進学するのも悪くなさそうですね」
「そうでしょう?でも今の君の学力的に見るとギリギリだけど発露者が受ける魔力科なら受かるんじゃないかな?」
俺の学力でギリギリだということを言われてしまった...それなら俺より低い彰とか京弥はどうするんだよ
「とりあえず俺も進学先としてここを選択します、学力面は勉学に励んでみせますよ」
「うん、その心意気は良し流石、我が校の生徒だ」
「では、失礼します」
俺はそのまま校長室を後にした、扉が閉じきる前に校長が誰かと話していた気がしたが気のせいだろう、そのまま俺は荷物をまとめて学校を出ようとするが校舎裏から門崎の怒号が聞こえてくる
俺は門崎の怒号が聞こえてくる校舎裏へと走った、そこでは門崎とその取り巻き達と何かを腕の中に抱えながら庇っていた京弥が居た、そんな京弥に向け拳を振り上げて殴りかかろうとする門崎を止めるべく振り上げた腕を後ろから掴み止めた
「あぁん?なんだよ?」
「門崎、それ以上やってみろ俺が許さねぇから」
俺は青筋を立てながら門崎の腕を強く握りしめた
「チッ、気が済んだ、お前等行くぞ」
と門崎は捨て台詞を吐きながらを俺の手を振り払い取り巻きたちを連れて何処かへ行った
「京弥、大丈夫か?ほら、立てるか?」
「...零士か、さっきはありがとう、ほら、お前も助けられたんだから礼一つでも言ったらどうだ?」
すると京弥が腕の中で庇っていたであろうこの校舎裏に住み着いてる地域で保護しているふてぶてしい顔をした猫を見せてきた、すると猫は『ニャア』と鳴き京弥の腕の中から飛び降りた
「お前、猫を守るためにやられてたのか...怪我とかはしていないか?」
「ははっ、猫くらい守れないヒーローなんて魔物から人を守れないだろ?」
すると京弥は清々しい笑顔でそんな事を言ってきた、こいつ門崎共に頭でも殴られたんじゃないのか...?そんな事を考えつつ俺は京弥と別れを告げた
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