心という透明な器
おもち
心という透明な器
心は、水のようなものだと思う。
いろいろな経験を、絵の具のしずくとしてビーカーの中に落としていく。
落ちた絵の具は、ゆっくりとほどけるように全体へ広がり、
やがてその人だけの色をつくり出す。
嬉しいことがあれば、明るい色が差す。
悲しみや悩みは、沈むように暗い色を落とす。
そして、ストレスや疲れが溜まっていくと、水は次第に濁っていく。
でも、食事をしたり、運動したり、しっかり眠ったりすると、
濁った水は少しずつろ過されて、本来の色に戻っていく。
心の水を整えるというのは、結局はそんな小さな積み重ねだ。
今の自分の水は、澄んでいるのか。
それとも、気づかないうちに濁ってしまっているのか。
ときどき静かにビーカーを覗き込むことも、きっと大切なんだと思う。
心という透明な器 おもち @omochitto
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