05 よくある不遇なスキル授与 その5

 協会で調査されるユニークスキル。だが、それ以上もそれ以下も不明だったようで……で、報告したら神父がキレまくってたでゴザル……え、ゴザルって何?


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──帰りの途……捨てられる僕──


 こちらの歩幅を考えないで前を歩く神父が居る。その後をトボトボと歩く僕が……ふと、半ば遮断されていた音が良く聞こえるようになったので顔を上げた……ら、後ろから衝撃。


(なっ……!?)


 グラ……っとよろける身体。視界に星が瞬く。


(一体何……が……)


「くそがっ!」


 再び衝撃。何処どこを殴られたかは分からない……分からないが、もう……立ってるか寝てるかも分からない。そして……僕は気を失った……


◆◇◆


「…………う」


 あれから何分経ったのか、それとも何時間か…兎に角気が付いた。


「ここ……は?」


 重い頭をゆっくりと持ち上げ、身体を持ち上げ、見回すと深い草薮の中に……


「捨てられた?」


 周囲を見回しても深い草薮しか見えないので立ち上がろう……として、力無く座り込んだ。


「……力が入らない」


 どうしようかと思っていると、スキルが……ユニークスキルの「オールラウンド・フリーメイカー」が反応する。


(……必要とした意志に反応してる……の?)


 ならばと、尻の下の草を編んで……盛り上げて背の高い椅子になるように考えた。


ず……ずずず……


 尻の下から草が盛り上がって、草を編んだ椅子が作られた。


「これで視界が……え、此処ここ、何処?」


 行きで通った街道は何処にも見当たらず、見渡す限り、大草原が広がっていた……いや、誰も居ないし笑ってもいないけど……んん? 何でそんな事を考えたんだろう?


◆◇◆


「ふぅ……何とか歩けるようになったかな……」


 近くにあった倒木を加工して歩行補助具を作った。まぁ……杖なんだけど。普通じゃ見られない形状で、脇の下から足先まである長くて脇の下と手で体重を支える感じの……


「……何でこんなの、知ってるんだろう? まるで、以前から知ってたような……必要になると頭に浮かんで作れるのは有り難いけど……」


 僕はこれがスキルの力の一端なのかな?……と無理矢理納得して、慣れない杖を突いてゆっくりと歩き出すのだった……


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 松葉杖ですな(此処まで書いて思い出した、ヘッポコ作者であった……(苦笑))

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