02 よくある不遇なスキル授与 その2
ユニークスキル「オールラウンド・フリーメイカー」を授かったメグ。歓喜する神父。そして詳細が不明だとして王都の協会で調査するとメグに強行する神父。
メグはシスターに報告し、王都へ向かうと言い残して神父と共に王都へと向かう事になるのであった……若干の不安を胸に秘め……
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──王都までの
人生初の馬車。そして乗ってから数時間の後、メグは後悔していた……お尻の痛みと胸に込み上げる不快感と吐き気に対して……オエップ
「だらしないな……これしきの事で、もう弱音を吐くか?」
「神父様……貴方は乗り慣れてるかもだけど……オエップ……僕は初めてなんです……ウエップ……それに、お尻も痛くて……ウウウッ……」
「
※村の教会ではそこそこ若いシスターが働いている。孤児院のシスターはオバさんなので神父様の許容範囲外らしくて挨拶くらいしかしてないみたい……
◆◇◆
「あれから1箇月くらい経ちますが、まだ着かないんですか?」
一応、僕の貞操はまだ死守できている……まぁ、神父って聖職者の地位を脅かす真似はしたくてもできないだろうしね……何かしてきたら、王都に着いた途端に有る事無い事喋るからね?……と脅しておいたので、それが効いてるんだと思う。
「そりゃお前さんが尻が痛いだの、気持ち悪いだのと言うからじゃろが……その度に馬車を停めて休憩してたからな……」
うん、それについては弁解のしようがない……お尻の痛いのは我慢できても、吐き気はねぇ……馬車の中を酸っぱい匂いで充満させたら、ずぅっと吐き続ける自信あるぞ?(威張るな!)
「……それについては、ゴメンナサイ……で、後どれくらいで着くかな?」
「本当に反省してるのか? そうだな……後10日は掛かるだろうな」
調査に1週間と聞いてたから、3箇月……日数にして90日だから片道40日の道程だから……あれ?
「往復で3箇月掛かるって言ってなかった?」
「そりゃ道中で何かしらトラブルが起きた場合込みの日程だな。何も無かったら、片道20日……3週間に満たない道程だ」
何だよそれ……と思いつつ、計算すると20日と7日、帰りも20日で合計47日間の旅。1箇月と2週間と3日か……
「特に何も起きなかったら、大体2箇月半なんだ……」
「そうだな……」
と、神父は溜め息を
◆◇◆
結論から言えば、代わりに払えとは言われなかった。予定から大体1週間遅れて王都に到着した……吐き気は頑張って抑えた。お尻が痛いのも頑張って耐えた……そしたら、馬車を停める事なく順調に進められたって訳。
「やっと着いたな……ほら、早く降りろ」
「あ、はい……くっ! 足が痺れて……」
しょうがないなと脇を抱えられて降ろされる。齢10歳にしては、身体が少々小さめで軽いからね……ま、女の子だし変じゃないよな?
「歩けるか?」
「まだチョット……」
「仕方ないな」……と溜め息を吐かれ、「
(出発した村の「スタッツァ」は本店かと思うくらい大きい店構えだったけど支社だったんだね……)
村だけど、各街道の中継点だから大きめの店舗なんだって。交通の要所って奴?
暫く、ぼ〜っと待ちぼうけしながら通りを行き交う馬車や人混みを見ていると、木材などを積んだ荷馬車が何回か目前を通り過ぎていた……
(僕のスキルって、何か物作りに関係する……って言ってたっけ……物作りと言えば、木材から道具を作ったり、大きい物だと家を建てたり馬車なんかを組み立てたり?)
そう考えてたら、身体の内に在る……スキル? が反応を示して……
「……い、おい!」
いきなり話し掛けられ、体を揺すられて我に返る。
「うひゃいっ!?」
「……はぁ、ったく。やっと反応したか……ぼ〜っとしてたら人
「えっ? ええ〜っ!?」
早く立て!……と言われて、慌てて立ち上がり……まだ痺れが残る両足とお尻に叱咤を掛けて、僕はすこし離れた教会の総本山?……の、協会へと手を引っ張られて行くのであった……
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大丈夫かこいつ?……と思うなかれ、余り大丈夫じゃない!(駄目じゃん!w)
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