長く伸びる白髪と白紙を、後ろ姿から見つめている自分を感じた時、背筋にピンと走るものがありました。超冒頭ですが。
終始凛とした静けさに支配された空気感、哀しさに包まれた青い月明かりを感じます。
血は命を宿すが、身体からでた途端影となり影を無くす。それを知らない時のしあわせを、蝶の舞う姿に浮かび上がります。
最後、赤が壮絶に燃え上がり、すべてを終わらせる哀しく美しいものがたりでした。
1年の最初の読書に、とてつもない余韻に浸ってます。
うーん、座敷牢、金魚鉢、小さな水桶……その小さな世界が登場人物たちの世界を現わしているようで、金魚もギンも隼人も父親も何かに囚われて生きている様は人の業にも思えます。
まあ、ホラーは得てしてそんな業を表現しているものなのかもしれませんが(;^_^A
最初はラストでもやっとする作品なんではと警戒しましたが、最後の展開には驚きとともになんとなく納得もあって、とても楽しめる作品でした(*´ω`*)
物語に引き込まれました。中盤から回収される伏線にこういうことか!とひっくり返りました。短編の規定文字数で非常に濃いストーリーとキャラクター像に感服いたしました
相変わらず凄まじい出来ですね。