第6話 果報は寝て待つ俺
……。
……。
……。
……。
……。
来ねぇ……。
え? 来なさすぎじゃね?
あまりにも誰も来ないからいろいろと変化が起きたり調べたりしちゃってたよ……。
まず、スキルの進化。
なんで誰も来ないの⁉ って、外の様子(宝箱の)が気になって仕方がなくなって、詳細求む! って思い続けてたらなんか進化した。
┌──────────────────────────────────┐
〖本当にどういう状況⁉〗
→〖詳細求ム! 詳細求ム!! 詳細求ム!!! 詳細求ムッ!!!〗<Rank up>
――自身や対象の情報を見ることができる/
自身がいる場所がわかる/
透視をしたり自分を俯瞰で見ることができる
└──────────────────────────────────┘
俺、透視ができるようになった。
俺の身体から30センチほど浮かせた位置に移動した視点で、指定した一つの物体のみを透かした映像が新しいタブで出てきた《カメラウィンドウ》で見れる形だ。
それで透かす対象に宝箱を指定して見てみると、宝箱の外を確認できた!
……マジで宝物庫だった。
地図のウィンドウに書いてあった通り……。
画面内には金銀財宝がざっくざく。
ウィーヴルって奴は収集癖があるんだろう。
お宝が積み上げられて山になってて、その上に俺が入ってる宝箱がある感じ。
どこ見ても金ぴかでチカチカして目に悪そうだったからすぐに違うウィンドウに切り替えた(目ないけど)。
周りにお宝がなかったから、ちょっと疑ってたけど……地図ウィンドウ、嘘ついてなかったんだね。
あと、〖詳細求ム(以下略)〗のスキルなんだけど、俯瞰で見れば今の俺の姿も見れるらしいから見てみたら……うん、『ビキニアーマー』だった。
布の部分(普通の水着なら)が赤で、紐と縁の部分(こちらも普通の水着なら)が金っていう配色の三角ビキニタイプの。
ボトムスの方もあまり布面積(普通の水着なら布)が多いとは言えない……。
……覚悟はしてたよ?
けどさ、確認しちゃったらね……こう、本当に『ビキニアーマー』になっちまったんだな……、って。
遠い目をしたくなった。
……こんなん着てくれる子おるん?
ちょっと――いや、だいぶ不安……。
ちなみに、スキルを使っていない状態の俺の目(実際にはないけど)は胸のトップの位置にあるらしいことがスキルを使ってみて判明した。
見た目がアレだということが判明してしまったので、脳内作戦会議決行した。
結論、性能の良さでカバーしよう! ってことになって。
実は一回装備効果を強化したあと、【++】っていうさらに上の装備効果がスキルポイントで獲得可能になってたんだよね。
一つにつき4ポイントと消費量は大きかったんだけど。
でも、スキルポイントは残り「19」くらいあったはずだしイケる! って思った――そんな時期が俺にもありました。
――いつの間にか残り「15」になってた俺のスキルポイント。
俺の4ポイントどこ行った⁉ってなったよね。
いや、もう焦らされたよ。
俺の夢を叶えられるかはこのスキルポイント次第なんだから。
原因を考えて考えて……。
ハッとした。
前にも、スキルポイント減ってね? って感じたことがあった、って。
それはどのタイミングで起きていたか――
――スキルが勝手に進化した時だ。
地図とか透視とかしてくれてる〖鑑定〗的なスキル〖詳細求ム(以下略)〗がスキルポイント食ってる犯人っぽい、ってことが判明した……。
いや、たまんねぇよ⁉
スキルポイント勝手に使われちゃ!
スキルポイントは俺が必要だと感じたところに俺の意思で使いたい!
食われる前に使っちまおう! って思ったんだけど……。
全部の【++】を取ったら3ポイントしか残らないんだよな(一つにつき4ポイント消費する)……。
……俺が異世界を満喫できるかはスキルポイントにかかってる気がする。
使い切ってポイントを稼げなかったら……、って思ったら踏ん切りがつかなくなった。
スキルポイントを使うことを惜しんでいたら、発見した。
┌───────────────────────────────────┐
〖スキルポイント獲得量アップ〗
――装備した者のスキルポイント獲得量が1.5倍/
装備者がスキルポイントを獲得した際に半分のスキルポイントを得られる
必要SP10
└───────────────────────────────────┘
これがスキルリストウィンドウに追加されてるのを。
見た瞬間にビビッと来た。
これだ! って。
俺を着た子にも恩恵あるスキルのはずだし、迷わず取得したよ。
あっ。
ちなみに、〖魔法・マッチ〗と〖魔法・ドリンキングウォーター〗、その二つを取って出てきた〖魔法・キューティクルドライヤー〗と〖魔法・ライターウエイト〗も取ってる。
調べたらなんか、〝俺が覚えていない生活魔法は俺を着た子に使えるようにすることができない〟みたいなことが書いてあったから。
俺を着た子には快適に過ごしてもらいたいしな!
これで女の子に着てもらえるはず!
てな感じでスキルの整理を行ってた。
それが数日……いや、数週間前?
……寝てたから時間の感覚がないんだよ。
時計もないし……。
なんで寝てたかと言うと――。
――もうポイントがないからスキルを弄れない
――カメラウィンドウで確認してたけど誰もやってこない
――『ビキニアーマー』だからここから動けない
もう、暇で暇で。
……そりゃ寝るでしょ?って話。
今の俺は無生物だから睡眠は必要ないはずだけど、二十度寝はしてる(そこまでは数えてた)。
けど、二十を超えても、待てど暮らせど待ち人は現れず。
……最初のワクワク感を返してほしい。
あんなに期待してたのに……。
で、期待も薄れてきてたころ。
ギラッとした光が俺の目に差してきて。
まどろみから浮上すると――
――「何か」がこちらを覗いていた。
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