第19話 簡易トイレを!

王都に着く日数は予定で3日〜5日、途中に村が1つあるみたいだけど。


「ねぇ君は、王都と領都を往復した事は有るの?」

「ハイ何度か、荷物の運搬と王都の観光を兼ねて行きましたよ」

「なら村に着くのは、明日それとも今日なのかな?」

そこで従業員の女性は考える。


「……恐らくは今日は野宿で明日の午後に着くと思います、そこで宿に一泊するか広場でテントか、この馬車で寝泊まりですね」

ホウホウそれで次の日に出発して王都には夕方には着くのかな?


「上手くいけば着きますけど、大体は門が閉まる時間で列が出来ていて、途中でも時間で門は閉まりますので、全員が王都の塀の外で寝る事になると思いますけど」

3日でギリギリ着くけど人が並んで入れず、翌日朝から並んで王都入りね!


「じゃあ、今日は途中で野宿なんですね?」

「ハイ、でも夕飯はパンと向かいの宿のあのカレースープが出るそうです、なんと言っても1号車なので支配人も頑張ってサービスしてくれる様ですよ、料理にマジックバックを貸すくらいですから」

凄い入れ込み様だね支配人さん、ならば俺も協力できる事は一緒にする事にしよう。


そしてお昼の小休止、トイレと一服だよ。

「ネエネエ、君はトイレに行きたく無い?」


「女性にそんな事は聞かないでください」

女性の従業員さんに聞いたけど、凄く怒られてしまった。

冒険者の魔法使いさんにも睨まれてしまう。


「違うんだ、簡易トイレを試してもらいたくてね、これも旅に必要になるかと作ったんだ」

俺は木の影にそのトイレを出してみる、こちらからは後ろ側しか見えないけど、前からは扉を付けて無いので便器しか見えない。


「なんで壁の中に切り株があるんですか?」

この世界のトイレは地面に穴しか無かった、ならその上に椅子を置いて穴を開ければ洋式トイレになると思って、木を大工さんに切り抜いて貰った。


「穴を掘って、これをセットする、座りながら用が出せるんだ、片付ける時に掘った土を戻せば匂いも無くなるからね」

復式シャベルを使って縦に穴を掘る、洗浄用にバケツに水も入れて置く。


「どう思う、前から誰か来ても見えるし、背後と左右は壁があるからみんなから見えないだろう?」

「やはり前の壁は下の方だけでも欲しいですね」

彼女に言われたけど、やはり必要なんだね。


少し低めの板を出して置いて置く。

「入ったら、これを前に立てればどう?」

「それなら外からの視線は遮れます、安心できますね、それとこの上に座るんでしたっけ?」

彼女は切り株を見る、少し冷たいかな。


「布でも敷いてみるかな、それならまだ使えそうかな」

俺が布の切れ端を2本出すと、穴の左右に置いてみる。

そして座ってみて、座り心地を確認。


「どうにかなりそうだね」

俺が言った瞬間、彼女は俺をトイレの裏に押し出して、覗かない様に言ってくる、どうやら我慢の限界だったらしい!


その後は冒険者の魔法使いと、お客さんの女性が使って昼休みは終了。


木の株を綺麗にして片付けて、掘った土で穴を埋めて出発だ!






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