第15話 報酬!

お昼も食べ終わって、少しお茶で食休み。


「それにしても、世界には美味いもんがたくさん有るな、これもレシピ登録をして良いのか?」

支配人さんに言われて俺は頷いておく。


「何だ、これはまだレシピが登録されていないのか?」

「ハイ、会頭、これは試行錯誤してまして、彼曰くレシピは完成してません」

「ええと君はマーサー殿だったな、何故直ぐに登録をしないんだ、誰かに先に登録をされると、大損をするぞ!至急登録を勧めるが?」

確かに早い所、本格的に登録したいけど、肝心の米がまだ見つかっていない。


「実はですね、まだ俺が考える完成には程遠いのですよ、本物はまだまだ美味いんです」

俺の言葉に腹が一杯のくせして、口からヨダレを垂らす2人、慌てて口を手で拭いている。


「それならば、もう暫くは待つとしような支配人」

「ハイ、会頭も彼方此方あちらこちらで喋ってはいけませんからね!」

「俺が喋る、確かに自慢したい味だなハハハ」

そんな話をしてから、本日の本題に入る


「この度は父の無くした馬車を見つけて頂きありがとう、まだ見つからない父も、もし生きていてその内に見つかれば良いと思う様になった、本当に長い3年だったけど、希望が少し持てる様になったな、重ね重ねありがとう」

俺の手を両手で握った会頭さんが頭を下げて来る。


「大丈夫ですよ、きっと何処かで生きているはずですよ、馬車があんなに綺麗なんですからね」

俺は思う、最初の荷馬車は朽ち果てる寸前だった、元から放置されていた物かも知れない、後から見つかった帆付きの荷馬車はきっと俺と反対で、この世界から何処かに転生して行ったのかも知れない。


あの女みたいな奴が、もしかしたら一杯いて、各世界で人や物を交換しているのかも知れないな!


そしてその後は、馬車を見つけた報酬の話となった。

「どうだろう、金の板を半分渡して、宝石も半分渡し、後はそうだな、何を渡したら良いと思う支配人?」

「よく見て下さい、マーサー殿がビックリして固まってしまいましたよ」

「何、報酬が足らんのか、ならば」

更に上乗せ報酬を考え出す会頭さん、隣の支配人さんは苦笑いで困っている様子。


俺は正気に帰って、慌てて会頭さんの言葉を止めた。

「待ってください、報酬は多すぎてビックリしました、そんなに入りませんよ報酬はね」

金塊の話だけで伯爵級の豪邸が5件も立つんだ、その半分だけでも、2件半立つんだろう、絶対に貰いすぎだよ!


「要らないと言われても、こちらだって無くなったと思った物が出て来たんだ、それを半分渡すのに多すぎると言われてもな?」

そう言って支配人をみる会頭さん、支配人さんも言われて少し困っている。


「マーサー殿は何か欲しい物は無いんですか?」

それはこれからの旅をするから、毛布に洋服、フライパンも欲しいけど、後は体を洗う石鹸かな、クリーンの魔法でも良いけど何故か風呂に入りたくなる、俺は元日本人だからだな!

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