第14話 会頭と面会!

そして5日後には、アコーズ商会から従業員さんが呼びに来る。


「昨晩、会頭様が支店に着きましたので、お時間が有れば面談をしたいと申してますけど、いつなら空いてますか?」

今の俺は、料理長と共にいろんなレシピを考えている、その一つがあの親子が売っていたカレースープもどきを本物のカレーにする事!

そしてこれが、この先の俺の生活を支えてくれると思うと、頑張り甲斐が有る。


「じゃあ、昼に新作を持って行くって、支配人さんに伝えて下さい」

「了解です、私の分もありますか?」

「会頭さん次第だと思いますよ!」

「そうか、人が増えたらおこぼれを貰えないか?」

彼女はよく会う従業員さん、連絡係りで度々俺達の料理を摘んで喜んでいる人だ。


そして昼には、チャパティとカレーもどきを持って、お隣の店へと足を踏み込む。


「支配人さんは何処かな?」

「倉庫ですよマーサーさん、それって新作ですよね?」

「まぁ新作かな、だいぶ俺の理想の形になってきたからね」

よく考えると米がまだ発見出来ていない、かと言って麦だけ飯だと違うと思い、作っていない! 


確か麦飯って米と餅米か麦を混ぜるんだろうね、それなら米を早く発見しないと!


そして倉庫に来て、支配人さんと目が合う。

「もうお昼かい、本当なら執務室で会ってもらいたかったけど、こちらが此処の商会会頭さんですマーサー殿!」

支配人さんが会頭さんを紹介してくれたので、俺も挨拶をしておく。


「今回は、偶々馬車を見つけたマーサーと申します、よろしくお願いします」

「いゃあ〜、こちらこそ親父の馬車を見つけて頂き感謝している。それと数々の荷物も一緒にね」

改めて荷物も見つけてくれた事を感謝された、少し報酬を期待してしまう。


「それじゃ昼にして、色々な手続きを午後からしましょうかね、マーサー殿、それは何処で食べますか?」

支配人さんが俺に聞いて来るので返事をする。


「此処でも良いですよ、皆さんが良ければ?」

そう言うと、従業員さん達が大小大きさの違う空箱を用意してくれる。


「それじゃ会頭、座って昼飯を頂きましょう」

「お茶では無くて本格的な飯を食べるのか?」

支配人さんは会頭さんを俺との昼食に誘ってみる。


「そうですよ、良い匂いでお腹がすきますよね、この匂いは!」

「そうだな、たまに何処かで嗅ぐ匂いだ、まだ食べた事は無いけどな」

そして俺はチャパティと色々な肉を混ぜたり、野菜を混ぜたカレーもどきを出して説明する。


「スプーンで、すくって乗せるか、このヒラパンを千切って付けて食べるか、どちらでも食べやすい様にご自分でお選び下さい」

俺が説明すると会頭は支配人を見て質問する。


「お前はどちらで食べているんだ?」

すると支配人さんは考えてから答える。


「……腹が空いた時は、ヒラぱんに乗せてから巻いて食べます、腹に余裕が有れば、このスープを付けて食べると良いですよ、それに会頭は初めてですので、千切って付けて食べる方をお勧めします、少し辛いのでね」

支配人の答えを聞いて、会頭はチャパティを千切ってからカレースープに付けて食べてくれる。


「これは何と……辛いけど、汗もかくけどそれよりも美味い!

これならば、このヒラぱんに巻いて食べると……う、うーん益々上手くなる、ヒラぱんお代わりをくれるか!」

お代わりをOKしたら、角の方でこちらを見て泣いている人がいた。


まぁカレーを食べてお代わりをしない人は居ないからな、合掌!





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