第13話 最初の馬車は俺の物に!
親子2人は、お金と形見の洋服を持って帰って行った。
「お金は、貰わなくてよかったんですか?」
俺は支配人さんに聞いてみる、すると少し笑顔で答えてくれる。
「お金は稼げば良いんですよ、ただ彼女達にはもう稼げる事は出来ない、借金なんて背負ったら永遠にまともな生活には戻れませんからね、これで私がお金を頂いたら死んだご主人に恨まれますよ、ただうちの先代と同じで遺体は見つかってないはずですが!」
そうなんだよ、これは珍しく矢が幌に刺さっていたけど、もう一つの商会の馬車と、この商会の馬車はかなり綺麗なままなんだ?
「では、この馬車の所有者はマーサー殿です、こちらに売りますか?それともご自分で使いますか?」
使いたいけど刻印はどうするのか?
「支配人さんに聞くけど、刻印は消して良いの?」
「ハイ、先程書類にサインを貰いましたのであちらは放棄、そしてマーサー殿が新たな所有者です、こちらの書類を持っていればよろしいかと」
刻印を打たなくても俺の物になるんだ、そして書類をみる。
銀貨一枚で、アコーズ商会が俺に売った事になっている。
「この銀貨って?」
「先程あちらから貰った物ですよ、何処の財布から出ていても、払ってもらえば良いんですよね、当商会は!」
書類上、アコーズ商会が俺に売った事になっているのか?
「これで誰もマーサー殿から、この馬車を取り上げる事が出来ません、当商会が売った事で保証人になりましたからね!」
そうか、その為に銀貨を受け取ったんだね。
「それとですね、当商会で預かっている馬車ですけど、会頭がこちらに来るそうなので、何日かこちらにいて貰ってもよろしいですか?こちらに着きしだいに面会をお願いします、宿代はこちらで持ちますので安心してください!」
何日かのタダ泊まりが確定した、ならば街を散策して色々と仕入れてみよう。
街に出て、色々と見て回る、村とは大違いで人も街も活気が有る。
そうだお昼になるから少し何かを腹に入れるか。
前世記憶が蘇ってから、お昼に何かを食べる事が当たり前の様になる、それじゃあ無くても村ではひもじい生活をしていたんだ!
何件か回って、スープの美味しそうな匂いが漂ってくる。
「此処かな?」
少し香辛料が入ってありそうなスープの匂い。
「このスープいくらかな?」
「いらっしゃいませ、アレ貴方は!」
「先程の方、本当にありがとうございます、これから2人で安心して暮らしていけます」
スープ屋さんはさっきの親子だった。
「一杯飲んで言ってください、なんならパンを買ってきましょうか?」
あの時は無口だった女の子が、ハキハキと喋って来る。
それにしてもあの時とは別人みたいだ。
そして少しカレーぽいスープを飲んで、また街を気ままに見て回る!
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