第7話 お金の値段!

商業ギルドの中に入っても、従業員さんの背後を歩いていく。


「君いいかね、こちらは我が商会の上客だ、失礼の無い対応をお願いする」

「ええと、アコーズ商会のお得意様ですか?今更何をするんです?」

「やり方は反対になるが、商業ギルドの初登録だそうだ、キチンと対応をしてくれ」

従業員さんが話すと、受け付けのお姉さんはこちらを見てくる。


「はい、ではこの書類に書けるところをまずは書いていただき、その後は、分からない所を一緒に埋めていきましょうね」

やはり体は子供だから、受け付けのお姉さんは優しく言ってくる。


書類を見て俺は思った、最初の項目、俺に名前は有ったのかと?


父母兄共に俺は弟と言われていて、外に出てもあの奥の右の家の下の子と紹介されていたので、最初の所から進まない。


それならばと、前世の記憶の片隅にある名前を少し捻って書く事にしよう。


確かまさしが名前だった様だよね?苗字は忘れたけど。


「よし、今日からマーサーで行こう」

名前、マーサー。

歳は10歳。

次がスキル?これって答えなくては行けないのか?


「あゝ此処ですか、答えなくても大丈夫です、冒険者ギルドでは有りませんのでね、従業員にスキル持ちがいたら便利なので、書く方が見栄を張る為に書きますので」

そうなんだ見栄のためにね、確かに何処の大学出とか資格持ってるって自慢出来るし、自分に無くても兄弟親戚、果ては子供でも何がしかの能力を持ってたら自慢したからね、あの世界は!


「ええと後はギルドに預けるお金と、お店の名前をお願いします」

「登録料は良いんですか?」


「はい、その人がお持ちした金額でランクは変わりますので、登録料と言うよりは保証料です。もし売掛で商売してもその金額までしか保証は出ませんからね」

登録料は保証金なのね、それなら再度聞いてみよう。


「その保証金は、店を辞める時に返して貰えるんですか?」

「そうですね、大体の方はご子息様に店を継がせますので、保証金はそのままです、それと潰れる店は借金が多すぎて保証金では足りずに夜逃げしますので、返せと言ってくる方はいませんね」

やっぱり登録料と言う名の保証金は最小でいいね、金貨1枚コースで!


「では金貨1枚でお願いします」

「えぇ〜アコーズ商会の上客様が金貨1枚の路上販売ですか?

それなら何処にでも商売が出来る金貨10枚コースにしませんか!」

確かにこれから旅をするならば、金貨10枚コースが必須かな?


「ええとマーサー様、明日もお売りくださるのですよねアレを?」

「はい、行きますよ売りにね」

「それでしたら、先程のお金は保証金として入れて仕舞えば良いと思いますよ、明日には同額以上のお金が入る筈ですから」

確かに今は、金貨12枚持っているから10枚出しても2枚残るし、宿の宿泊費も払えるよね?


「聞くけど、あの店の前の宿って幾らで泊まれるの?」

「最低金貨1枚からですけど、当商会のお客様ですので割引が効いて半額の大銀貨5枚です」

後から知る事になるけど、銅貨は百円、小銀貨は千円、大銀貨は一万円、金貨は10万円の価値の感覚で、計算すればどうにかなると分かった。


銅貨の下の鉄貨は十円の価値だってさ!






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