第5話 馬車を売ろう!

改めて、目の前の紳士と商談をする事にする。


「実は俺のスキルで馬車を拾って来たんです、その他にも色々とですけど、最初は馬車を売りたいのですけど?」

突然の俺の発言に、紳士さんは戸惑ってしまう。


「馬車を売りたいって、外に置いてあるのかい?」

紳士さんの質問に、俺は方に掛けたバックを指差す。


「あゝマジックバックかい、その身なりで馬車が入るバックを持っているんなら苦労しているんだね……イヤ何処かの商会のご子息で修行の旅……それとも何処かで魔物でも討伐してドロップしたものか?……」

色々と考えている紳士さんだけど、俺は最初にスキルって言ったよね、確かに肩掛けバックを指差したけど。


「あの〜スキルですスキル!」

「あゝそう言えば最初に言っていたね、スキルだって……(どれ程優秀なスキルなんだ!従業員にぜひ採用したい)」


「ゴホン、では裏の馬車駐車場に行きますかね、そこで査定をしますよろしいでしょうか?」

「ええ、お願いします、ぜひ高値で買ってくださいね!その他の物もね」

俺は手を揉んで、笑顔で答えるへへへ!商業ギルドの登録など忘れてしまう。


そして裏に回ると、労働者達が荷馬車にみんなで色々と商品を積んでいる。

「支配人様、こちらにはどんな御用ですか?」

荷を積んでいた男の人が、紳士さんに挨拶してくる……紳士さんは此処の支配人さんなんだ〜驚いたね!


するとバツの悪そうな顔で、話しかけて来た従業員さんに苦笑い。

「お前はバラしてしまって、ゴホン改めて私はアコーズ商会コアムール領支店を任されているサルモンデです、以後よろしくお願いしますね、では空いている所に先ずは売る馬車をお出し下さい」

俺は空いている一角に、最も崩れている馬車を出す。


崩れていても、上の荷台だけで行者席や車輪は立派に形が有る。

「フムフム、荷台を貼り直せばどうにかなりそうですね、金貨1枚でどうですか?」

金貨1枚か?その価値が分からないので返事が出来ない。


「では2枚で!」

「……」

「ええい、3枚ですそれ以上はこちらも出せませんよ、色々と直しても、新車で金貨10枚の価値しかない馬車ですからね」

このタイプの馬車は新車で金貨10枚ね、なら後3台出してみよう!


俺は最初に出した荷馬車の横に同じ様な馬車を並べて出す。

「待ってください、これは一体?」

スキルですよ支配人さん、どうですかさっきよりも少しマシなのを出したでしょう!


俺は偉くなった様に胸を張る「エヘン」

「ムムム、私を試しましたね、一生の不覚! こんなに馬車を持って歩けるスキルがあるなんて!」

悔しがって怒り気味の支配人さん!騙し成功。


プププ、まだあるんですよもっと凄いタイプがね!


そして4台で金貨12枚で売れました〜、もしかして商業ギルドに登録出来るかも!








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