帰宅部の日常

クライングフリーマン

帰宅部の日常

 ========== 意外とノンフィクションです。 =========

 帰宅部とは、本来は「倶楽部活動をしないで帰る中高生」のことを指す。


 ところが、実在する「帰宅部」もある。


 帰宅部が実在するのは大阪府立金岡高校。校長で放送作家の和栗隆史先生の発案により、2014年9月に帰宅部が発足した。

 入部キャンペーンとして校長先生は、自身の名前にちなんで入部希望者全員に「和栗クリームパン」をプレゼント。パン目当てで(!?)入部希望者が殺到し、今や部員数は260人超。全校生徒のおよそ4人に1人は帰宅部だ(兼部含む)。


 同校の帰宅部は、正確には「帰宅部(企画部)」。自分たちで考えた企画を自ら実践する、というのが同部の趣旨なのだ。校長室前のホワイトボードには、部員の生徒がやりたい企画やアイデアを記入。それを見たほかの生徒や校長先生とともに企画を発展させ、プロジェクトを組んで実際に形にしていく。


 同年9月の発足から4カ月。これまでに帰宅部はさまざまな企画を実践してきた。


 例えば、10月には、府大会で勝ち進むサッカー部の応援バスツアーを企画。後援会のサポートによりバスを用意し、数十人が応援に駆け付けた。バス会社に「帰宅部」は冗談かと思われ、バス前面のプレートは最初「応援部」と掲示されていたという。


 また、ハロウィンには、飾りつけられた帰宅部ホワイトボードの前でお菓子を配布。お菓子を取った生徒にTwitterで帰宅部の宣伝をしてもらい、存在感をアピールした。


 2学期最後の登校日となったクリスマスイブには、終業式後にダンス部女子とともに、帰宅部男子生徒10人によるダンスイベントが行われた。事前に帰宅部10人はプロのマイケルダンスパフォーマーMasakiさんに4回指導を受け、見事なマイケル・ジャクソンのダンスを披露した。


 このように帰宅部は、学校生活をより楽しいものに変化させている。クリスマスイベントでは裏方として準備に走り、当日の司会を担当した帰宅部3年の松田康司くんも、帰宅部によって学校生活が一変した一人。


 帰宅部入部の前まで、松田くんは科学研究部に所属。ロボットや鉄道模型など部員それぞれが好きに活動できる部活動の場が、松田くんにとっては学校での「居場所」だった。3年秋に部活動を引退し、「これからどうしよう」と思っていた時に出合ったのが、帰宅部だ。


 松田くんは春から大学に進学する。


「帰宅部で活動して、自分はイベントの裏方が向いていると気づきました。大学では学園祭実行委員になって、学園祭を盛り上げたいです」(松田くん)


 全国の帰宅部のみんなも、負けずに何かに挑戦してみては?


 以上が、ネットで見付けた記事。部が継続中かどうかは不明。


 私達が中高生の頃は、「普通に」部活をする生徒もいれば、しない生徒もいた。

「帰宅部」という言葉は特に無かった。無論、部活するしないで差別も無かった。

 中学生の時は、アニメや映画で「スポ根」が流行り、「帰宅部」は、かなり少数派だった。


 この耳慣れない言葉を聞いたのは、何十年も経ってからだ。

 一時期、文部省(当時)の方針で無理矢理「授業部活」があったようだが、すぐに廃れた。

 クラブ活動というものは、本来個人個人が選択し、参加するものだ。

 廃れたのは、「面白み」が無くなり、「スポ根」が死語になり、「学園紛争」に懲りて、「生徒への監視」や「教師の政治活動」、そして、「イジメの横行」が始まったからだ、と私は思う。

 無論、推論、邪推に過ぎない。


 今の学校生活は、知る由もないが、先の活動のように、学校と生徒が一丸になれば、部の名前なんかどうでもよくなる。

「中身」が問題なのだ。

 これも、現状を知らないが、学園祭(文化祭)になると、部活をやらなくても生き生きとした生徒は、いた。


 前政権の「暴走」に街頭で意見を述べた高校生、中学生、小学生がいた。

 未就学児未満の知能で政治を行う『不届き者』に未成年が『もの申す』時代になったのである。

 子供達は知っている。奇しくも流行病は、『大人のエゴ』を浮き彫りにした。

 色欲や金銭欲で、がんじがらめになった大人を糾弾する時代がやってきた。

 彼らこそが、「オールドタイプの帰宅部」だと知っている。


 皮肉にも、「選挙の投票数を増やしたいが為に下げた選挙権」は「有効活用」されつつある。


 子供達の未来に栄光あれ!!!!!!!


 ―完―


※高校名は、敢えて実名を記載しました。

問題があるようなら、修正します。

クライングフリーマン



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