第2話 アズールに対する評価が……

「ふぇ……」


今、俺のベッドの掛けられている毛布が不規則に動く。───まぁ、彼女がそこで気持ちよさそに寝ているからだ。


「一時はどうなるかと」


あの後、普通に不審者だと思われて周りの人からの視線と彼女からの憎しみが俺の心に突き刺さったが……なんとか宥めて一件落着させた。


「にしても風呂入った後にすぐ寝るとはな」


余程疲れていたんだろう。

ちゃんと休息できてればいいな。


「さて」


ここからどうするか……ってことなんだよな。


「保護するとは言ったはいいものの……俺の両親がそれを許してくれるかどうか」


しかも、メイドさんたちにも迷惑を被らしてしまう。


「まぁ、寝て考えよう」


俺も疲れている。

とりあえず、寝て考えようかな。


「おにい……さん」


「なんだ?」


起きていたのか。

いや、起こしてしまったか?


「や、やっぱり……な、なんでもない……です」


「……そうか。話したくなったらいつでも話せば良い」


「うん……おやすみなさい……です」


「ああ、眠るが良いよ……おやすみなさい」


何か言いたいことでもあったんだろうか、と思うも彼女の気持ちも鑑みて、聞くことはやめにした。


「さてと」


寝るか。





「寝れなかった……」


床で寝るのは流石にダメだったか。

ゴツゴツしてて寝相の悪い俺にとっては寝心地が最悪中の最悪だった。


「てか名前を一応聞いておこうかな……?」


いや、だめだな。

俺は不審者と思われていても仕方ない。


名前を聞くなんて、更にそれを加速させるだけだ。


「安心してくれたら俺はそれでいいんだよな」


とりあえず……メイドさんたちにまず事情を話しますかあ。


「とまぁ、このような感じなのだが……大丈夫であるか?」


俺は事情を話した。


「ええ……1人増えるくらい大丈夫ですが―――何か利用されるのでして?」


あー、あまりメイドさんたちには良く思われてないのかな、アズールって。


「―――ただ、救いたいだけなのだ」


俺はそう言い放つ。

すると、


「なんと……おっしゃいました……か?」


「うむ?ただ救いたいのだと言ったのだ」


明らかに動揺した目で俺の事を見つめる。

―――おいおい、意外とアズールって悪行こなしてたの?てかそれメイドに知られてんの?


「ぁ、あぁ……ジーザスっ……あの頃の……あの頃のアズール様が……帰ってこられた……っ!」


泣きながら手を祈り、神に感謝するメイドさん。

んーと、そんなに?


「私、生まれて24年、1仕えて9年ですが……これほどまで感激したことはありません……っ」


「 」


あれ??

アズール……作中ではヴィランみたいな感じでカッコよかったけど……


―――普通にクズだった?




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