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概要
あの日、あの時、あの場所で。相合い傘は、くるりと笑う。
真夏の日差しと、蝉時雨の中で二人で描いた落書き。
引っ越しで離れた幼馴染との思い出を胸にしまい、十年が過ぎた。
祖母の訃報で田舎に帰った美月は、ふと訪れた神社で──
あの日ふたりで刻んだ相合い傘が消えているのを知る。
雨に濡れた境内に立ち尽くす美月の前に、昔のままの、でも少し大人になった健吉が現れる。
消えた落書き。
途切れた手紙。
言えなかった気持ち。
すれ違い続けた十年の先にあるのは、優しい嘘と、ひとつの願いを叶えた神様の微笑み。
※こちらは過去に別サイトで投稿した作品を少しリブートしたものです。読んだことある人は、なかなか赤坂マニア。
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