♪ 03..このクジラの宇宙船、便利で快適すぎ!
ソルは、
「ふぁ~……今日のディナーもおいしかったー! やっと宇宙旅行!って感じがしてきたよ。それにしても、
ルナはソファに
「緊張っていうより、ソルは
「うぐっ……まだ言う?」
「しかも〈オリオン〉にぜんぶまかせて服を
「えへへ。〈オリオン〉ってセンスいいよね~」
すると、
「ありがとうございます」
ルナは
「ほんと、ソルがいると
「でしょ? 〈オリオン〉だってそう思ってるはず!」
「私の
「ほら! ねっ!」
「お二人に合わせて、この
と〈オリオン〉が続ける。
「へぇ。なんかリラックスできると思ってたら、そのおかげだったんだ」
「AIが香りのことまで考えてくれるなんてね」
「いいじゃん! セレーネシティの
〈オリオン〉の声はやわらかい。
「おふたりが安心して
「うんうん。ほんとたよりになるよー」
「ただし、ソルが
「もー! そのネタ何回言うの!? 〈オリオン〉、
「
「ま、そうだよね!! うん、知ってた」
二人の笑い声が、部屋に広がった。
ルナはふと、
青白い
「……あの光、海の中を
「この船って、ほんとにクジラみたいだよね」
⋆⋅⋅⋅⊱∘──────∘⊰⋅⋅⋅⋆
〈セレスティアル・ホエール〉の船外モニターいっぱいに、太陽が広がっていた。
まるで、
まぶしくて、まるで光が
船は今、
今日はいよいよ、みんなが楽しみにしていた太陽
「きたきたきたっ! ルナ、見てよ! これこそが太陽に一番近い旅だよ!」
ソルの赤茶色の髪が光に透け、金色になった。
「きれいだけど……ちょっと近すぎてこわいわ」
「え~こんなにきれいなのに?」
「だってあそこ、数百万
「現実的な話やめて!
そこへ、
「現在、本船は水星の
「……0.0002%の放射線は通るのね」
「ルナ、それ
「太陽と近いときは大事なことよ」
AIが返す。
「アマカワ様のご
「AI、
「私は常に真面目です」
「ぷっ…くく!」
みんなも笑った。
⋆⋅⋅⋅⊱∘──────∘⊰⋅⋅⋅⋆
そして、一番
宇宙船が少しスピードを上げ、太陽と宇宙船のあいだに水星をはさむように位置を変える。
やがて、太陽が細い光のリングだけに見える
黒い太陽の周りに、白くやわらかなすじ——コロナが広がった。
太陽に近いせいか、大きな丸い玉のように見える。
「うわ……これが本物なんだね。
「きれいなだけじゃなくて、なんだか
乗客のみんなも日食に見とれて、静かになった。
やがて太陽の光が戻りはじめ、フィルターごしの太陽表面がモニターに映った。
「これ、
「つまり見ても安全な特別な太陽ってことか」
「でも、太陽の
「太陽系の
「七不思議!? ナゾが七つあるの? あと六こは?」
「それは……〈オリオン〉に聞こう!」
「ずる~!」
⋆⋅⋅⋅⊱∘──────∘⊰⋅⋅⋅⋆
次のプログラムは「
全員の
これが、毎秒数百メートルで流れる太陽の風。
光のつぶが線のようになって、体のまわりを走りぬける。
「うわ……これ、風っていうより、光の
「科学的に合ってる表現だと思うわ」
「ルナ、もっと感覚で楽しもうよー!」
デッキがまた笑いに
時間がきて、AIが伝える。
「
二人は、時間いっぱい、ぎりぎりまで太陽を見ていた。
「ねぇ、ルナ。太陽を近くで見ると、なんだか静かな気分にならない?」
「……わかる。音まで光に飲まれていく感じ」
「でも、こころの音は大きくなるよ。ドクンドクンって」
「それ、ただの
「それもあるけど、気分もあるの! 両方!」
二人は笑った。
《セレスティアル・ホエール》が
目の前に次の
【小学生高学年】太陽系トラベラーズ 〜ソルとルナの宇宙冒険〜 小惑星もお菓子 @Shouwakusei_mo_Okashi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。【小学生高学年】太陽系トラベラーズ 〜ソルとルナの宇宙冒険〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます