第28話 作戦失敗したけど、甘い(1)
しかしだ。いくら思うような結果にならなかったとはいえ―――映画を見るのは、それ自体きっと楽しい。学校の友達と人気映画を見る経験をするのは、実のところ今日が初めてな僕。
確かに、
冬休みが終われば、また
―――いつも通りいたずらを仕掛けてくる彼女のにやにや笑う顔を想像したら、なんかもうどうでも良くなってしまった。
席順は左から
僕は端っこなのである。ポジティブに考えれば、いつでもお花を摘みに行けるのである。最高である―――多分。
僕たちは、
僕らは揃って着席し、映画のスタートを待っていた。
体育館のスクリーンなんか目じゃないほど大きな映画館のスクリーンが、さまざまな広告を映し出す。その非日常感溢れる状況の中で、女子たちの小さく話す声がわずかに聞こえた。
楽しいよね。
分かるよだって
「
「それでな、山田は道に落ちてたヒモを蛇と勘違いした結果、近くにいたお姉さんに『ママっ!』って言いながら突撃したんだよ」
「もう良いって山田の話は―――まあ、あとで聞かせてよ詳しくね」
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