第八章

第八章 バトル?


 そして 2人が魚に食われそうになった時 空から 虹の光が降ってきた

 魔王ハウル……

 その虹は そう呼んで くるりとハウルを包んだ

「な……」

 ハウルが抵抗する

 そのハウルを 不思議な光は抱きしめ言った

 ……寂しいのでしょ?悲しいのでしょ?なかまにいれてほしいのでしょ?

 誰だ貴様!!

 ハウルが 激しく抵抗した

「アカシックレコードの 女神です」

 彼女はそう言って姿をあらわした

 髪がオーロラ色 それは それは美しい女神だった

「さあ……あのふたりにいってごらんなさい……仲間にいれて……と」

 ざばん……巨大魚は波間へと消えた

「ハウル?」

 エルディアが 1歩進む

 反対にライトは 退いた

「ね……遊ぼ」

「ん……あの……さ……お前名は」

 ハウルが もじもじと手をもむ

「エルディアだよ!よろしくハウル」

 花が咲いたような はっとさせる輝く笑顔……ライトが 口角を上げた

 ……わかった……わかった……もう降参

 ハウル遊びに行こうぜ

 つ……ハウルの 紫の瞳から 大粒の涙がぽろり……

「お前ら……こわくないのか?」

「あー似てんじゃん俺ら!」

 ライトが 手を差し伸べる

「太陽王ライト戴冠……月影王エルディア戴冠……魔法王ハウル戴冠」

 女神が 言った時

 リンゴーン……リンゴーン 時計塔が 鳴り 針が 時計回り に動き ガチリ 針が重なった

 そして

 エルディアは 海底の 時の塔を 見上げていた

 パチパチ……

 拍手するのは 年相応に老いた太陽王!

 そして ああ……ハウル

 ご……

 時計が 浮上を 始める

 ゴーン……ゴーン

 浮上しきると そう ティリンたちの待つあのルナマーレだった

「あ……れ……」

 ぺしょん……

 エルディアが 腰をついてしまう

 ライト王は エルディアに いった

「お前は私にない……勇気がある!誰よりかっこよかったぞ!」

 ……は?え?

 エルディアは ハウルを 振り返った

「おめでとう」

 ハウルは 少年のままだった

 お前こそ!

 お前こそ!

 ライトとハウルが 声を揃える

「精霊王に相応しい」

 はい?え?え?

「なんか……なんか……イヤーな予感がお爺様!ハウル?ねぇ……まさかさ?あの」

「ふふ……テストですか?とか思ってるだろ?」

 ハウルが ぽん……と エルディアの 頭をたたいた

 俺はあの時に生まれ変わったんだよ

 はい?

 さ……エルディア王!お后を……

 バレンタインが ティリンの 手を引く

「わぁ……」

 それは 夢を見るような美しさだった

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