第七章
第七章 よぉ!エルディア
ライトはエルディアの肩を抱いて歩きまるで兄弟のように接する
きーーーーーーーーーーーん……
またあの音
エルディアが あたりをみまわした
な!おい!
肘でつんつん
「ん?」
「綺麗な子だろ!」
月影カフェの 入口で お客を 見送る
銀髪の 美少女
「よお……エルフィ」
ライトが 気安く手を上げた
「ライト!あら!めずらしいわね!おつれさん?」
彼女が小首をかしげた
青い瞳が 星屑の海のようだ
「エルフィ……いつもの!」
ちょっと 偉そうにライト
「あーはいはい!ミルクね」
ライトが 真っ赤
「違うだろ!カルーアミルク!」
「はい!」
カウンターに マグで置かれたのは カフェオレ
「あんたはもー!未成年のくせに!」
彼女は ぷいと 銀のトレイを磨きにかかる
「な!いい女だろ」
スパコーンと トレイで 頭をすっぱたかれるライト
「ん……だよ!」
「私を口説くにはね後そーね1000年ははやいわね!」
「?」
ああ エルディアくんだっけ こいつと関わるとたいへんよー
エルフィが カウンターに 肘をつき ふふ……と 笑った
「こいつぁな なんか ほっとけないんだよ」
グイッ!肩をひかれる
「金の髪に緑の瞳か!似てるわね!」
うーん
緑の瞳は 珍しいのに
青い瞳に のぞきこまれてエルディアは ドキドキした
ごぉーーーーーーんごぉーーーーーん
「あら 珍しい 時の塔が 鐘を鳴らしてる」
エルフィが 顔をあげた
ライトは 少しさびしそうに
「海底に沈めちまうんだとさ」
と 肩をすくめた
ごーーーーーーーーーーーーーん
なんだ?変な音だな
「呼ばれてる!」
あ……エルディアくん!
「エルフィ悪いつけといて」
ライトも 追う
街の外れの 低まった崖下に大理石で 建てられた塔がある
塔のうえには とても美しい細工の時計
カタン……
針がうごいた
0時?
ざっ波が 塔を 洗う
ごーーーーーーーーん
ドクン
「よぉ!ガキンチョ共」
さっきの青年だ
「これで3人そろったな!」
だからなんだ!
ライトが 叫んだ
来るぞ
青年が 笑う
ずず……巨大な海神のような
鋭い歯を持つ巨大魚
「太陽王ライト!月影王エルディア!!お前らはここで潰す」
「え……ライトが エルディアを みる」
月影……王?
エルディアも 不思議そうだ
「俺の名はな!魔王ハウル!」
ライトが硬直した
ハウル 魔眷属の王の嫡男
があっ
魚がとびかかってきた
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