第一章

第一章 居眠り大王?


 エルディア君の放課後 魔導書の 書き写し

 最初は ひーーっと がんばっていましたが

 くーーっくーーっ

 書いた原稿に ヨダレをたらし ねてしまいます

 ばしっ

 図書室での出来事です エルディアの頭を炎の魔導書ですっぱたきましたのは

 ティリンちゃん

「痛いじゃないのさ!」

 エルディアほっぺに 魔導書を書き写した転写ができておりました

「ん!もうエルディア!」

 ティリンが エルディアの 鼻をつまんだ

「んがんが」

 エルディア君絶体絶命?

「またやってるよ夫婦喧嘩」

 タクトは 使い魔用のポップコーンを

 食しつつ

「もー!日没大王だな」

 ため息をついた

窓の外は暗くなりかけている

「ほら……ここ!」

 ティリンから ふと 花の匂いがした

 どき……

 エルディアが 立ち上がる

 ときめいた……

 え?

 エルディア君

 恋にも うといよう

「だから!ここ」

ティリンが とんとん と 原稿を 爪でたたいた

 爪綺麗だ 桜色

 見とれているとティリンが ずいっと エルディアの顔をのぞきこんだ

 ティリン……

 ドキドキする 頬が 赤くなった

「ちょっと!ここ!」

 原稿によだれのあと

「ルーンちがってる!よくみる!」

 あ……な……なんだ

「なんだってなに?」

 ティリンは この魔法陣も 違うから!

 書き直した

 このページでラストでしょ?

 書いちゃいなさい

 エルディアは ドキドキしすぎて頭の芯が しびれた

「あ……ティリン……あの」

 リンゴーン……リンゴーン

 鐘がなる

 がら

 クレハが 駆けつけた

 ねぇ大変 低学年がオーガみたって

 だ……

「おや……」

 バレンタイン呼び出して エルディア飛び出していきます

「ふん!勉強でもあれぐらい出来たらね」

 頬をそめたティリンちゃん

 きゅん……としたのでありました

「おばか……」

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