第8話 結ばれし絆
「——つまり、三人の可愛い女の子を召喚するカードだよね? ダメに決まってるでしょ。もう一枚は、子供とはいえ自衛もできるわけだし、そっちでなんの問題もないよね、何を迷ってるの? 浮気? 浮気なの?」
なぜか、付き合っている彼女に問い詰められているような光景になっているが、もちろんユキさんにそんな気はまったくないと思う。
彼女は元々、ファンに対する独占欲が強いタイプなのだ。以前にも、彼女のイベントでお世話になったスタッフが勤めているコンカフェへ行くと、軽い気持ちで報告したところ、わりと本気で怒られたことがあった。
「わ、わかった。ごめん。『光の御子の誕生』にするよ。だから……本当にごめん。はい、ごめんなさい」
俺は謝り通してなんとか許してもらうと、さらに追及される前に、急いで『【
マナで満ちたカードが、砕け散って光へと変わる——。
ちなみに、ペンタモーフ・シリーズでは、五作すべてのレアリティが統一されていた。
レアリティは、以下の九段階に分類される。
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ストーリー上では、『
カードが完全に砕け散り光へと変わると、俺とユキさんに光の帯が繋がる。すると、その光が瞬く間に俺たちの前へと集まり、推しによく似た可愛らしい幼女の姿へと変わっていく。
現れた幼女は、俺たちを見て二、三度瞬きをすると、満面の笑みを浮かべ、勢いよく駆け寄ってきた。
「パパ! ママ!」
「「……!?」」
俺たちは予想外の一言に揃って言葉を失う。
そして、そのままの勢いで飛びついてきた幼女を、二人で慌てて抱きしめたのだった。
◇
「可愛い! 見て、見て! この
「いや、可愛いのは間違いないけど、俺の要素全くないでしょ。どこからどう見ても、ユキさんをそのまま小さくした感じじゃん。マジで可愛いけど」
一度殲滅したことでしばらくは魔物が湧かない元モンスターハウスの中で、抱きしめた我が子……違う、誕生した幼女の可愛さに二人してメロメロになっていた。
「私がこれぐらいの頃は、こんなに可愛くなかった。この娘は間違いなく天使よ! 可愛すぎる」
「そうだね、ほんと天使だわ。女神が天使を抱きしめてるとか、俺得すぎて死にそう……」
最初こそ二人で幼女を抱きしめていたのだが、すぐに暴走したユキさんに奪われていた。もっと抱っこしていたかったのだが、最愛の推しには当然逆らえなかった。
「名前はどうするの? 急いで名付けないと、もしもこの娘が消えてしまったら、私ぜったいに耐えられない!」
「一応、ゲームのときは、ヒカリって名付けてたっけ。属性にちなんで超シンプルだけど、語呂も悪くないし。ユキさんに何かアイデアがあれば教えて」
そう問いかけると、ユキさんは幼女を抱き上げながら考える素振りを見せて首を傾けた。対面状態の幼女も、それを真似してか、同じ方向に首を傾げる。
さっきからずっとこの調子で、二人の可愛い光景が続いている。魔物が来ないこともあり、今までになく穏やかな空気が流れていた。
「うーん。
そう言って彼女は幼女——ヒカリをもう一度抱きしめた。
「わかった。善は急げだ。すぐに“名付け”を行おう。……〝我を
先ほど、ユキさんに名付けを行ったときと違って、ヒカリからの魂の繋がりは俺だけではなくユキさんの方へも繋がっていく。同時に、俺とユキさんの間にあった繋がりもさらに強くなったのが分かる。
どう表現すればいいのか。
まるで長年連れ添った家族になったかのような——
いや、確実に言えることは、血の繋がりよりも強い絆で三人が結ばれたということだ。
さて、次はヒカリに装備させる骨格型魔導人形の開封だ。
俺の現在の魔力量は、レベル4なので魔力7、〈アバドン〉の装備補正で+5、合計12。
生命力も同じなので、合計すると24点となる。
さらに、固有スキル[
『【
次に召喚する
合計19点なら、なんとか余裕がある。すぐにカードを起動させても大丈夫だろう。
そして、ヒカリに与える骨格型魔導人形は——これだ。
【
欠損部位すら再生可能な“灼熱の
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