「短編」勇者パーティーから役立たずと追放され婚約破棄までされた俺、実は世界唯一の最強結界師でした。隣国で国王直轄になった俺に今さら戻ってこいと言われてももう遅い

勇者パーティーで「役立たずの結界師」と罵られ、追放と同時に聖女との婚約まで一方的に破棄されたユウト。居場所を失い国を出た彼は、道中で現れた魔物の群れを一瞬で殲滅してしまう。その力を見た隣国の商人に誘われ、辿り着いた先は結界技術を国の生命線とする城塞国家グランツ王国だった。

そこでユウトは、自分の結界が世界唯一のチート級能力だと知らされ、王女直轄の最重要戦力として厚遇される。国境の防衛を任され、穏やかで満たされた日々を送るユウト。だがある日、かつて彼を追放した祖国アルデン王国が、魔王軍の侵攻で崩壊寸前となり、ボロボロになった元勇者パーティーが助けを求めてやってくる。

「国を守ってくれ、ユウト。お前の結界が必要なんだ！」

今さら土下座して縋りつく彼らに、ユウトが突きつける答えは、ただひとつ…続きを読む