明日また続きを生きよ

雨月 日日兎

明日また続きを生きよ

日が暮れる

先まで脳天を照らしていた太陽が傾いた

伸びる影は黒

柔い橙色は緩やかに

道を、家を、人を、木々を、染めてゆく

背を押し追い越したからっ風

カラカラと落ち葉が足元を転がった

伸びる影の薄墨

生れ落ちたばかりの月が目を覚ます

夕暮れにため息

明日また続きを生きよ

明日また、続きを生きよ

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明日また続きを生きよ 雨月 日日兎 @hiduki

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