第2章
2-1
9月になって、高校2年生の私は図書館で勉強していたら、隣りの席にあの人が
「あっ あー もう お会いできないのかって、思っていました」
「うん そーだ あの時のお返し キティちやんのしか売って無かった」
「わぁー そんなの良かったのにぃー でも ありがとう・・・あのー 試験は?」
「うん 受かった 大阪府の教員試験 でも 大阪も広いからね どこに廻されるか・・・」
「でも 良かったぁー 先生になるんだものねー」
「ふふっ そーだね 今日は もう一人の彼女は?」
「うん こころね 彼氏が出来てね テートちゃうかなー 告られたんだって いいよねぇー」
「つぐみさんも 彼氏 欲しいですか? あのー 僕じゃあー 僕じゃあダメですか?」
「えっ えーとー お願いします うれしい 本当に私なんかでいいんですか?」
「もちろん 前 会った時から この娘って思っていました」
「私も・・・ビビッてきてたの うふっ」
と、その後は 一緒に勉強していて、私のわからないところは教えてもらっていた。 帰りには、コメダでお茶を飲んで、色んなことを話あって、明日も、図書館で会う約束をして、私はルンルン気分で帰ってきたのだ。 (ピン子 ダメよ! この現実から 引き戻さないでよー)と、念じていた。
その日の夜は、ペコと寝て、次の日の朝もペコだったので、私は安心していた。そして、胸にハートマークのついたピンクのトレーナーにレモンイェローのミニのサーキュラースカートと 攻めた服で出て行ったのだ。
「可愛いね 高校生なんだものなぁー」
「うふっ なんか チャライかなぁー」
「いや いいよー すごく 可愛い」
「ありがとう ねぇ もっと おとなしい恰好のほうが良い?」
「いいやー とっても可愛い 今まで 女の子と付き合ったことが無かったから ここんなのって すごく ドキドキするよー」」
「うん 私も 昨日からドキドキしてるの 現実ぅーって 夜も嬉しくってあんまり よく 眠れなかったの」
「そう 僕もなんだよ」
その後も、土曜日に図書館デートを続けていて、11月なった頃、彼から
「来週は 京都に行かない? 御所のイチョウがきれいでね その後 下賀茂神社まで歩こうよ」
「うん 行く 楽しみぃー」
最近は、ピン子も現れないのだ。あの人がピン子が誘導しようとしている人なの? ? ? 。当日 白のポロシャツに赤茶の薄いブルゾンとコーヒーブラウンのミディアムミニのプリーツスカートにしていて、靴はブラウンのローファーで揃えていた。それに、ベレー帽を被って可愛く見せていた。
「うわー 可愛いね」と、駅で待ち合わせした時。
「そう ありがとう 気に入ってもらえればと思って・・・」
どうしょうかなって、彼は言っていたけど神宮丸太町という駅まで行って、歩いて虚と御所の南側の方に行って、北に向かって歩き出した。確かに、御所に入るとイチョウの落ち葉もいっぱいで、その実なんかも落ちて朽ち果てていて変な臭いがしていた。その落ち葉を踏みしめながら、途中から彼は、私の手を取って繋いできてくれたのだ。こんな風に歩けるなんて、私には夢のようだった。
御所の中を歩いて、北側に抜けて、
「ここが 同志社大学 隣の建物が女子大 ここから 少し歩くけど 下賀茂神社までね」
「うん 大学の雰囲気あるよねー 名門って こーいうんだぁー ねぇ あそこ歩いている人って 女子大生でしょ 頭良さそう キリッとしていて、服なんかでも私と違う」
「それはさー 周りの雰囲気もあるし、歳もあるし、可愛くないからー つぐみみたいな可愛い服装したくっても できないんだよー きっと」
「そーなんだー だよねー 大学生なんだものねー ねぇ 葛城さんは 私みたいに歳が離れていても 平気? 子供相手みたいじゃぁないの?」
「そんなことはないよ 君が好きなんだ・・・あのさー 葛城さんじゃぁ無くって 欣五って・・・もう 付き合っているんだし・・・」
「うん 付き合っているのか― じゃぁ 欣五とつぐみ なのカナ」
「だなー」
「わかったぁー 夢みたい うふっ」
そして、神社の入り口についてからは、私は彼の後ろから腕を組んで歩いて行った。彼も私の手を包むようにして歩いてくれたのだ。完全に彼と彼女になったみたい。その後は、名物のみたらし団子を食べて、河原町まで出て、にしんそばを食べて帰ってきたのだ。これは、現実なんだよね。ピン子 やーよー 小学生に引き戻しちゃー
私の猫が連れて行ってくれる 時間を飛び越えたり、戻ったり すんのはじめ @sunno
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